印刷 インタビューに答える大王製紙元顧問の井川高雄氏=27日、東京都千代田区、山本裕之撮影 大王製紙前会長による巨額借り入れ事件で、井川意高(もとたか)容疑者(47)の父親で、かつて同社の社長や会長を務めた高雄氏(74)が27日、朝日新聞の取材に応じた。意高前会長が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕されたことを謝罪し、「借入金をカジノで使っていたことは、報道で初めて知った」と話した。 高雄氏が今回の問題で報道機関の取材に応じたのは初めて。高雄氏によると、意高前会長が子会社から借金をしていると知ったのは今年3月で、「何に使ったのか言え」と問いただしたが、意高前会長は説明しなかった。高雄氏は「あほか。絶対こんなことはやるな」としかり、貸し付けた子会社の役員には「こんなことをしたら背任行為になるぞ」と指摘したという。この指摘により「会社(大王製紙)側も問題を把握したはずだ」と語った。 しかし