概要 BNF(Backus-Naur Form)とは、コンピュータが扱う人工言語の文法を定義する際に用いられるメタ言語(言語を記述するための言語)の一つ。コンピュータ言語の多くはその仕様をBNFで定義している。 BNFは言語内で意味を持つ記号列と、それがどのような内容を取りうるのかを「<記号>::=定義」という構文を用いて列挙していく。左辺値に現れる記号は右辺値で変換可能な「非終端記号」で、右辺値にしか現れない記号はそれ以上変換できない「終端記号」である。 定義には「<居住自治体>::=<都道府県> <市区町村>」のようにスペースで区切って複数の要素の組み合わせ(連接)を置いたり、「<真理値>::=true|false」のように縦棒(|)で区切って複数の要素の選択を表すことができる。BNF内で定義する記号列は山括弧(<>)で括り、括られてない記号列は定義対象の言語における表記とみなされる。