基本的にLinuxはオープンソースソフトウェア(以下OSS)であり、コミュニティなどのWebサイトから無償でダウンロードできる。しかしユーザ調査結果(第2回)からもわかるように、企業の情報システムともなると独自でダウンロードしてインストールするよりも、ディストリビューションベンダーからパッケージを購入するというケースの方が多い。 理由としては、ベンダーによって機能が充実されているパッケージの方がユーザにとって使いやすく、またサーバシステムの構築に必要な他のOSSも入っていること、さらにはベンダーのサポートサービスが受けられることなどが挙げられる。 このような背景から、レッドハットなどのディストリビューションベンダーは、Linux OSを販売し、それに関連する製品やサポートサービスなどを提供することによってビジネスを成立させている。5回目となる今回は、このようなLinux OSの市場動向につ