社内の型破りな異端児に自社のイノベーションを担わせる――いわゆる「社内起業家」の成功を伝えるエピソードは少なくないが、現実には、そうした挑戦はほとんど奏功せず、単なる神話であることが多いと筆者は言う。本記事では、真に変革を実現すべく、全社でイノベーションに取り組むために重要な8つのアプローチを紹介する。 ポストイット、フェイスブックの「いいね!」ボタン、ソニーのプレイステーション。これらの製品はすべて、「社内起業家精神」の力――伝統的な大企業に内在する起業家的な創造力とイノベーション――を示す伝説的な例とされている。 社内起業家精神(イントラプレナーシップ)という言葉は、1980年代に考案されて以来、イノベーションを後押しする包括的な解決策として企業に推奨されてきた。そして社員にも、多くの資源と少ないリスクで起業家的な創造性と刺激を得る方法として、奨励されてきた。 社内起業家とは、ルールを