一瞬の出来事を前に、会場が沈黙に包まれた──。 7月3日、中国検索最大手「百度(バイドゥ)」の創業者・CEOの李彦宏(ロビン・リー、51)がイベント登壇中に突然襲われ、ペットボトルに入った液体をかけられるという珍事件が発生。 犯人の動機は不明だが、名声をほしいままにしてきた李と百度が浴びせられた“冷や水”は「今の市民の評価そのもの」と断じる声も……。 頭にドボドボとぶっかけられ… 「……What’s your problem?(何が気に食わないっていうんだ?)」 50歳だとはにわかに信じがたい、若々しく端正なマスクの李彦宏。人工知能(AI)や自社開発の自動運転車向けオープンプラットフォームについて熱弁を奮っているその最中に、若い男が突然、ステージ右手前から壇上に乱入し、ペットボトルに入った液体を李の頭からドボドボぶっかけたのだ。李は浴びせられた液体を手でぬぐいながら、思わず英語でこうつぶや