スペイン北東部にあり,スペインで5番目に多い65万近くが暮らす,古代 ローマ帝国からの歴史ある街,サラゴサ(Zaragoza). 近年は高速鉄道の整備が進み,マドリードと1時間半近くで結ばれる他, バルセロナへの時間短縮も近く図られることになっていますし,サラゴサ 空港(ZAZ)には,欧州の大都市から格安航空会社を含め,定期便が就航 しています.そして,2008年には万国博覧会も開催予定です. しかし,外とのつながりは充実してきたのに対して,市内交通には軌道系 交通機関がなく,路線バスだけが頼りの状態です.郊外からの自動車で 中心部は渋滞が絶えない状況に陥っていました. それを改善すべく,また,CO2排出量削減や大気汚染の緩和も目指し, 市内の移動を容易にするための軌道系交通が求められています. 大方の市民は賛成しているようですが,その軌道系交通機関を何にするか で,市民の間でも意見がわれ