全国初の運転再開の可能性が濃厚だった九州電力玄海原発2、3号機。国による追加の安全評価「ストレステスト」の実施、九電のやらせメール指示という二つの問題を突き付けられた地元・佐賀県玄海町の岸本英雄町長は7日「私の判断は無駄だった。運転再開の容認判断を一度撤回したい」と表明、再稼働は白紙になった。 町長は記者会見で、終始硬い表情を浮かべ、国への批判を繰り返した。「評価をやるならもっと早く示すべきだ。菅直人首相は信用できない。早く新しい首相に代わり安全と言ってほしい」と不信感をあらわにした。 岸本町長は再稼働について、ストレステストの結果が出てから再検討する方針。ただ評価にかかる期間を国がはっきり示していないことから「年内には4基すべて(定期検査で)止まってしまう」と懸念。「九州だけでなく日本全国が困る。国はそれを考えているのか」と語気を強めた。 また、九電の「やらせメール」問題についても「九電
宮城県気仙沼市階上地区の田畑には、津波で破壊された海沿いの冷凍倉庫から流れ出た魚ががれきに交じって残っており、腐敗臭が漂う中、大量のハエが発生していた。 近くに住む鮮魚販売業菊田清隆さん(64)は「まるでハエを養殖しているよう」。自宅の壁中がハエで真っ黒になり、数時間かけてかき集めると大きなごみ袋が死骸でいっぱいになったこともあったという。 菊田さんの自宅は1階が浸水し、妻と2階で暮らしている。資材不足で修理が進まず、ハエは2階にも入り込む。食事の際は直前まで皿にふたをしている。「妻がハエで寝られないとつらそうだ」と気遣った。 気仙沼市では、水産加工会社の冷蔵・冷凍庫から3万トンに上る腐った魚介類の海洋投棄や廃棄を完了したが、がれきの中には腐った魚が残っている。
関西電力は4日、今夏にも高浜発電所(福井県高浜町)1、2号機の再稼働を目指す2023年度の運転計画を発表した。1号機は6月ごろ、2号機は7月ごろの稼働を予定。7月下旬から8月にかけ... マイクリップ登録する
「なぜ今なのか」-。福島事故後の運転再開第一号になるとみられていた玄海原発2、3号機は、国の新たな安全評価(ストレステスト)実施の表明で一転して見通しが崩れた。既に九州電力に同意を伝えた東松浦郡玄海町の岸本英雄町長は「非常にショック。国が信用できない」と憤慨、再稼働に前向きな姿勢を示していた古川康知事も「一体、何を信じたらいいのか」と戸惑いを隠さない。1カ月以上審議を続けてきた県議も「大臣まで来たのに覆すのか」「愚弄(ぐろう)している」と怒りを爆発させ、国への不信感が渦巻いた。 「経産相に『安全は保証する』と言ってもらったから、同意の判断材料にした。私の判断は何だったのか」。岸本町長は怒りをぶちまけた。 町議会の合意を取り付け、「手順」を踏まえてきたとの自負がある。それだけに「全部ぶちこわされた気分。こんな一貫性のないやり方では、国がおかしくなる」と政府を激しく批判した。再稼働の遅れは確実
ペンタックスが発表したレンズ交換式デジタル一眼「PENTAX Q」。各社のミラーレス一眼と比べても圧倒的に小型軽量な設計で、コンパクトデジカメ並みだ。装着しているレンズは、本体とセット販売される単焦点レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」だ。35mm判換算の焦点距離は47mmで、開放F値はF1.9と明るい(画像クリックで拡大) 2011年6月30日、HOYA(ペンタックス)が同社初のミラーレス一眼「PENTAX Q」を発表した(詳細はニュース記事を参照)。一般的なコンパクトデジカメと同じ小型の撮像素子を採用することで、本体をコンパクトデジカメ並みの小型軽量サイズに抑えた。それでいながら、デジタル一眼をフル活用するのに必要な装備や機能は省略せず、小さいながらも骨のある1台に仕上げている。 PENTAX Qの実機を入手したので、ミラーレス一眼市場を作り上げたオリンパスイメー
クリックして拡大する阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)の模型の前で握手する近鉄ホテルシステムズの二村隆社長(左)とポール・フォスキー・米マリオット・インターナショナル アジア太平洋地域ホテル開発担当上級副社長=6日、大阪市阿倍野区の天王寺都ホテル(松村信仁撮影) 近畿日本鉄道は6日、米ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」と提携し、大阪市阿倍野区で建設中の高さ300メートルの超高層ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館」(仮称)に「大阪マリオット都ホテル」を開業すると正式に発表した。世界的な知名度を持つマリオットを誘致し、訪日外国人客の取り込みを図る考えだ。 新ホテルは、ビルと同じ平成26年の開業を予定。マリオットブランドのホテルは国内3カ所目で関西初となる。関西国際空港と電車1本で行き来できるJR天王寺駅の近くにあり、外国人観光客やビジネスマンを中心に利用を見込む。開業3年後
民主党政権が鳴り物入りで開始した「子ども手当」は、東日本大震災の復興財源確保のため、本格的な制度の見直しが検討されている。廃止・制限などにより不足している復興財源を補うことはできるが、回復傾向にある合計特殊出生率に冷水を浴びせかねず、一層深刻さを増す少子化問題や財政構造が厳しい社会保障問題を解決困難にする恐れもある。では今後、財源確保が厳しくなるなか、少子化対策はどのように行われるべきか。内閣府「少子化社会対策推進会議」委員も務める東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長・渥美由喜氏に、少子化問題解消のために政府が行うべき施策、そして企業や個人に求められる対策を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子) 日本の子育て支援はOECD加盟39ヵ国38位 「子ども手当」再考前に年金給付の見直しを ――東日本大震災の復興資金の捻出先の1つとして「子ども手当」が挙げられ、
福島県郡山市の小中学校に通う子ども14人が、郡山市に対し、安全な地域に学校ごと集団疎開するよう求める裁判で、7月6日、第1回の審理が行われた。子どもの被ばくについて争う前例のない裁判であることから、審理に入る前に棄却される可能性もあったものの、実質的な審理が行われる見通しとなった。 この裁判は、年間1ミリシーベルト以上の環境で教育を受けている子どもたちが、1ミリシーベルト以下の安全な場所での教育を求めて、6月24日に、申し立てが行われたもの。 子どもの被曝放射線基準をめぐっては、文部科学省が4月、校庭の利用制限基準を年20ミリシーベルトと通知したが、保護者らの反発を受け5月末に、国際放射線防護委員会(ICRP)が一般人の線量限度として定めている年間1ミリシーベルト以下に抑える目標を示している。しかし、文科省などのモニタリングデータを試算すると、14人が通う小中学校7校の放射線の空間線量は、
菅首相の諮問機関である「東日本大震災復興構想会議」の提言を受け、政府は所得税、消費税、法人税の「基幹税」を臨時増税して復興財源を賄う方針だが、大幅な増税には強い反発が予想されるため、国民の反発を比較的受けにくいたばこ税の増税も検討対象に加えることにした。 政府内には、たばこ1箱当たり最大50円程度増税し、増収分を全額、復興財源に充てる案が出ている。早ければ来年度から実施したい考えだ。1箱50円増税した場合、販売量が減らなかったと仮定すれば、最大で年2000億円規模の増収になるとみられる。 たばこ税は2010年10月にも1本あたり3・5円増税され、メーカーによる本体価格の引き上げと合わせ、1箱当たり平均で100円を超える値上げが行われた。
【香港=槙野健】香港のテレビ局ATVは6日夜、速報で中国の江沢民・前国家主席(84)が病気のため死去したと報じた。中国の公式メディアは報じておらず、確認されていない。 江氏は、1989年6月の天安門事件の後、最高実力者、トウ小平氏によって、失脚した趙紫陽総書記(当時)の後任に抜てきされた。毛沢東、トウ氏に続く革命第3世代の指導者。上海在任指導者を中心とする「上海グループ」を率いてトウ氏の改革・開放路線を引き継ぎ、経済大国への道を開いた。 「愛国主義教育」の強化を推進し、中国国内で「反日」機運が高まり、2005年に大規模な反日デモが起きる一因となった。 引退後も隠然たる影響力を保持していたが、昨年から、健康不安が取り沙汰されていた。今月1日の党創設90周年の祝賀大会に出席しなかったことから、病気悪化説が一気に広がった。
原発ごみも難題 再稼働で3年後にも満杯 玄海3号機 2011年7月4日 07:02 カテゴリー:九州 > 福岡 九州 > 佐賀 社会 九州電力が玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で計画している「使用済み核燃料プール」の貯蔵能力増強(リラッキング)工事が、着手できない状況になっている。国はリラッキングを認可する方針を固めていたが、福島第1原発事故の発生後に一転して再審査を始めたためだ。原子炉が4基ある玄海原発では、使用済み核燃料の実質的な貯蔵率がすでに8割近い。運転再開問題に揺れる2、3号機を再稼働できたとしても、このままリラッキングが認められなければ、3年後にも「核のごみ」の保管場所がなくなる恐れが出てきた。 リラッキングをめぐり、九電は昨年2月、原子炉等規制法に基づき、経済産業相に玄海原発の原子炉設置変更許可を申請。3号機の貯蔵プールについて(1)使用済み核燃料の配置間隔を詰めて貯蔵量を
「平成23年3月分の検針中止に関するお詫び」と題する文面には、福島第1原子力発電所の事故と計画停電に関するお詫びに続き、こんな記述がある。 「ご報告が遅くなりましたが、平成23年3月14日(月)から3月16日(水)の間(一部地域については、3月23日(水)までの間)、東北地方太平洋沖地震の余震が多く、道路交通事情も悪化したことなどから、検針を中止させていただきました。 そのため、平成23年3月分の電気のご使用量については、前月の平成23年2月分のご使用量と同量とさせていただき、過日、電気ご使用量のお知らせ(検針票)を送付させていただきました。 なお、今回の取扱いによる電気料金の差額につきましては、平成23年4月分の電気料金をご請求する際に精算させていただきます」 震災後のバタバタで見落としていたが、これに先立ち、検針日を3月16日としながら、2月分と同額を徴収する旨の検針票がはがきで送られ
レンズの口径が3.8メートルと国内では最大となる光学赤外線望遠鏡が、岡山県浅口市に完成した。将来の望遠鏡のために新しい技術を満載し、大きな割に機動的に動かせられる。宇宙で突発的に起…続き 銀河誕生の謎探れ 130億光年見通す望遠鏡の仕組み [有料会員限定] ケプラー宇宙望遠鏡が引退 太陽系外惑星を多数発見
埼玉県内屈指の観光地である秩父市に、若者客が急増している。同市をモデルにしたアニメが放送され、ファンが作品に登場したスポットを訪れているためだ。同市の観光客は今まではハイカーなど中高年が中心だっただけに、地元は「新たな層が来てくれて活気づく」と歓迎。夏休みシーズン到来を前に、ますます盛り上がりを見せている。(塩塚夢) きっかけとなったのは、フジテレビ系で4~6月に放送されたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称『あの花』)。秩父市を舞台設定のモデルにした青春群像劇で、深夜帯にもかかわらず4パーセント近い視聴率を記録したこともあるなど、高い人気を集めた。 同作では具体的な地名には言及していないが、秩父市に実際にある建物や路地などが登場。放送開始前後から、ファンが「聖地巡礼」と称して訪れ始めた。 人気の“巡礼”スポットの一つが、同市の荒川にかかる秩父橋。もともとは住民が行き来
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く