「支持率はコロナの感染状況と連動する」 そんな話をよく聞く。果たしてこれは本当なのか。そして政権は、支持率の動向をどのように捉え、最大の焦点である衆議院の解散戦略をどう描くのか。 NHKの世論調査を読み解きながら、探ってみた。 (政木みき、小嶋章史) 支持率はコロナと連動 まずは次のグラフを見ていただこう。 去年9月に菅内閣が発足してからNHKが毎月実施してきた7回の世論調査の結果と新型コロナウイルスの全国の感染者数を重ねたものだ。 第3波の感染者数の高まりにともない自分や家族が感染する不安を感じる人が増えると、反比例するように政府のコロナ対応を評価する人が減り、引きずられて内閣支持率も落ちる。逆に年が明けて感染者数が山を越え不安が頭打ちになると政府の対応を評価する人は上向き、3月には発足以来続いた支持率の下落傾向に歯止めがかかった。ちょうどピーク時の1割前後まで感染者数が減った時期だ。
![菅の支持率 すかし見たら | NHK政治マガジン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6afd763564cece7395772e0c72c74788dc0f1870/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nhk.or.jp%2Fpolitics%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F03%2F0331_yoronmv-1241x720.jpg)