東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」発言に対し、4日、疑問や批判の声が上がった。東京都の小池百合子知事は「内外から厳しい声が届いている」と述べ、橋本聖子五輪相は「あってはならないこと」と、電話で直接伝えたことを明かした。3日夜から炎上が続くSNS上では、森会長の退任を求める声が拡大。問題が収束する見通しは立っていない。 ◇ ◇ ◇ ◆解説 新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が1カ月延長となり五輪開催への逆風が吹く中、森会長の発言は機運醸成に大きなダメージとなった。首相時代から自由奔放な物言いで批判されることも。講演でも歯に衣(きぬ)着せぬ発言で来場者の期待に応えようとするが言葉が足らず、誤解を招くこともある。 この日「会長は普段から女性、男性職員ともに大切に考えている」と話した組織委の女性職員もいた。