法人税減税、極端には法人税撤廃まで言っている人がいるけれど、その行き着く先は投資過剰による一層のバブルと格差拡大、国家財政破綻にしか思えない。 日本の法人税率の推移を見ると1990年の37.5%から1999年以降の30%まで下がり続けているのに今までは「失われた15年」で元の黙阿弥状態だ。国際競争力を保つためという常套句もおかしい。世界各国が法人税減税をすれば、量販店の安売り競争のようなもので下手すればチキンゲーム、どっちが先にくたばるかという悲惨な競争になる。実際、「世界各国とも法人税率が低下傾向」にある。 ましてや世界全部がケイマン化すれば世界はどうなってしまうのか。恐らくは、企業は世界中でチキンゲームに明け暮れ、国民は増税で疲弊してやる気を失い、需要増大はバブルによって無理矢理偽造され、更に悲惨な金融危機が訪れる。なぜなら、仮に法人税ゼロになって景気が良くなっても、競争があるので法人