オバマが「オープンガバメント」を提唱して以来、日本でも「インターネットで政治を変える」ということで、この言葉に大いなる期待が集まったけれど、10年ほど前にも「eデモクラシー」に同様の期待が集まっていた。民主主義の質を向上させるという意味では、方向性は同じと思われるが、いくつかの点では変化しているように感じている。 特に「参加」というものに対するスタンス。 どちらも「住民の政治参加」を志向しているけれど、以下の点で変わってきているように思う。 「直接的&主体的な『参加』」から「間接的 or 非主体的な『参加』」へ 一つは、期待する「参加」の重さ。 10年前に書かれた「eデモクラシー」の本をあらためて読んでみると、「eデモクラシーで重要なのは、社会的課題についての市民の積極的参加があるかどうか」という趣旨のことが書かれていたが、以前は「参加」というものに「優等生的な市民」を期待していたように思