近著で『国道の謎』(祥伝社)というタイトルの新書を5月に上梓しました。インターネットの普及にも後押しされて、マイノリティであった国道趣味にも5年ほど前からメディアに取り上げられるようになり、国道を趣味と意識した約20年前と比べると、随分と国道がエンターテイメントとして認知されてきた感があります。 国道という趣味は何を楽しんでいるのか。それをタイプ別で分類すれば、おおよそ、以下のような5項目になります。 (1)完走(塗り潰し)系 国道を起点から終点までを正確に辿るもの。全路線(総数459路線)を制覇するコンプリート的な要素が強いものです。昔であれば、走った路線を地図上にペンで塗り潰していましたが、現在では、GPSのログを収集し、デジタル地図上に反映させることが盛んになっています。 (2)旧道系 バイパスの完成によって降格した旧路線や、明治・大正時代の国道指定路線を辿るもの。一世代前の遺