承前*1 「マニュアル」的ということで思い出してしまった。 2002年に東京駅構内のコンビニで、30代の男性が500数十円分のパンやおにぎりを万引きして、これに気づいて彼を追跡したコンビニ店長が逆にナイフで刺殺されるという事件があった。その事件についての橋本治のエッセイに対する金井美恵子先生の突っ込み。『目白雑録』*2から 橋本治が〈「五百円ばかりのことで人が殺せるのか」と驚く〉のは当然のことで、この事件の犯人が警察に出頭した経緯を伝えるテレビのニュースでは「五百円殺人」という、ショッキングなようでもあり滑稽なようでもあるキャプションを使っていたのと同様の常識人的な感覚なのだろうが、私はこのニュースを見ていて、五百円くらいのパンだかおにぎりを万引きされたくらいで、何百メートルも「万引き犯」を追いかける店長というものがいる、ということに、変わってるよ、と驚いたのだった。 ニュース番組制作者に