◇今解散なら大変 先延ばしでも回復見込めず ◇経済の不透明感、直撃 首相、険しい次の手 経済情勢の不透明感が麻生政権を直撃した。毎日新聞が18、19日に実施した全国世論調査(電話)で、内閣支持率は政権発足直後に比べて9ポイント下落し、不支持が支持を上回った。社会の担い手の民意が麻生内閣から離れつつあることも浮かび、政権は1カ月足らずで危機に直面した形。今後の景気動向に国民の先行き不安という不確定要素が加わり、麻生太郎首相は衆院解散に向けて難しい判断を迫られている。【中村篤志、中田卓二】 「先週も株価が大幅に下落するなど、景気が悪すぎる。国民不安が関係している」 自民党の細田博之幹事長は毎日新聞の取材に対し、支持率下落についてこう分析した。笹川尭総務会長も「不況への不満が政府・与党に対する不満という形になったのではないか」と指摘した。 16日に08年度補正予算が成立し、インド洋での給油活動を