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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (34)

  • 大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録

    ■ 大阪維新の会の「政策綱領」が世に出た。 これを「船中八策」と呼び習わしたのは、率直に愚昧、軽薄の沙汰であろう。 雪斎は、坂龍馬に自分を仮託しようという政治家を信用しないことにしているので、これが橋下徹大阪市長の意向での命名でならば、その時点で橋下市長に対する評価は「暴落」である。龍馬は、「設計図は書いたかもしれないが、実際の建築には携わらなかった」人物である。「体制を考えた人々」と「体制を作った人々」の間には、途方もない開きがある。 橋下市長の「失速」は、意外と早かったようである。こういう政策綱領を出してくること自体、彼らが、きちんした政策吟味をしていないことを暴露している。 ◇ 統一性の薄い全体像 「船中八策」は、「それを、どのように実現するか」という考慮が、まったく働いていない文書である。首相公選制度の導入には、憲法改正の手続きが要る。先に、参議院廃止と打ち上げてしまった後で、参

    大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2012/02/16
    「こういうものを平気で出してきたところを見ると、「大阪維新の会」の実態は、疑似「共産主義」、あるいは「国家社会主義」志向だと批判されても、反論は難しいだろう」…資産税に言及しただけでここまで言うか。
  • 前原誠司の辞任 - 雪斎の随想録

    ■ 前原誠司外務大臣が辞任である。 誠に残念な結果である。 だが、余り長引かせずに身を引いたのは、彼にとっては、よい結果に結びつこう。 ここは、一層のこと、議員バッジを外すくらいのことまで徹底させれば、「禊ぎ」を充分に行ったことになろう。 もっとも、「禊ぎ」が済んだ頃に、民主党が政権を維持できているのかは、定かではない。 政治資金規正法上、外国人からの資金提供が禁止されているのは、「外国人の影響力」が国政に反映される事態を排除するためである。現行刑法上、最たる重罪はl、外患誘致罪である。近代主権国家の建前は、その意志決定に際して、他国からの影響を排除するということである。国内の「反社会勢力」からカネを受け取るということ以上に、外国人からカネを受け取ることのほうが重大である。 前原大臣の場合、件の焼肉店店主に、「カネは受け取れないけれども、気持ちは有り難く受け取っておくよ」と一言を掛けていれ

    前原誠司の辞任 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2011/03/07
    「近代主権国家の建前は、その意志決定に際して、他国からの影響を排除するということである。国内の「反社会勢力」からカネを受け取るということ以上に、外国人からカネを受け取ることのほうが重大である。」
  • 仏滅の内閣改造/与謝野馨という「トロイの木馬」 - 雪斎の随想録

    ■ 日14日、菅直人は、内閣改造に踏み切るそうである。 「わざわざ、仏滅の日を選んで、やる必要もあるまい…」と思うのだが、民主党内閣は、そういう「縁起かつぎ」には関心がない性質なのか。自民党内閣時代は、冗談でも、内閣の前途洋々たることを祈って、、改造内閣発足は、大安吉日の日に行っていたはずである。 縁起担ぎは、「やることは総てやった」」という感覚を得るためには、大事なことである。 「縁起が悪いよね…」とおいう空気の中で仕事を始めれば、その仕事の「質」に影響する。 もう少し、気を利かせることができないかったのか。 驚いたのは、下の記事である。 □ 入閣打診あれば考える、陰ながら手伝いたい=与謝野氏 ロイター 1月13日(木)12時55分配信 [東京 13日 ロイター] 与謝野馨・衆議院議員は13日午前、たちあがれ日に離党届を提出した後に記者会見し、当面は無所属で菅政権に協力していく考えを

    仏滅の内閣改造/与謝野馨という「トロイの木馬」 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2011/01/15
    与謝野氏招聘を歓迎する声は、個人的には今のところ聞いたことがない。批判的な意見ばかりだ。雪斎氏の言うとおり、政治力学的には、悪手なのだろうなあ。
  • 「義士」が登場する時代 - 雪斎の随想録

    ■ 「尖閣ビデオ」を流出させた海上保安官が現れた。 この海上保安官は、SEHNGOOKU38 なのか、それともSGK38ののメンバーなのか。 雪斎は、後者である可能性もまた否定できないであろうとおもっている。彼は、「ひとり」ではない。 もし、別の「尖閣ビデオ」が他にあって、それが他のメンバーjによって流されるようなことがあったら、どうするつもりであろううか。 ところで、この海上保安官を「義士」として扱う雰囲気が濃厚である。 ただでさえ、『喜びも悲しみも幾歳月』や『海猿』のような映画jの影響もあって、海上保安官に対する世間的な印象は、好ましいものであったはずである。自衛隊ほどには海上保安庁に対する忌避感情は大きくない。海上保安官の振る舞いもまた、「職を失ってまで真実を知らせてくれた…」と受け止める向きが強いであろう。 自民党は、もしかしたら、次の選挙での有力候補者を手にしたかもしれない。 要

    「義士」が登場する時代 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/11/12
    政府の対応に対するフラストレーションを解消してくれる存在を「義士」と呼ぶなら、「義士」の現れる政権というのは、国民から見て「碌でもない政権」であるということになる。
  • 罵倒を切り返す感性―「ひのもと おにこ」 - 雪斎の随想録

    ■ 日経済新聞の最新世論調査によれば、菅直人内閣支持率は、71から40に一気に31ポイント下げたようである。不支持率は、24から48に倍増した。 この下落幅というのは、余り例が多くないであろう。 多分、田中真紀子を更迭した小泉純一郎という例があるだろうが…。 これは、菅直人が「当事者能力」を失ったことに起因する。「学級崩壊」どころか「内閣崩壊」としても過言ではない風景が出現しているのである。それ故に、それぞれの政策課題を前に、それぞれの政治家がばらばらなことを言っている。仙谷由人も、「影の総理」と呼ばれている割には、内閣への風圧を大きくすることに熱心である。 雪斎は、内閣支持率は40を切れば、余程のことがなければ戻らないという見方をしているので、この内閣も、そろそろ手仕舞いが近いであろうとおもっている。 菅も仙谷も、罵倒を切り返す能力は相当に低い。だから、「イラ菅」、「イラ仙」と呼ばれる

    罵倒を切り返す感性―「ひのもと おにこ」 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/11/01
    菅総理が「イラ菅」状態になることは想像していた通りだった。「日本鬼子」という罵倒語を逆手に取って「ひのもと おにこ」という萌えキャラを作るというような感性をこそ、民主党は学ぶべし。
  • 「敵」のイメージ - 雪斎の随想録

    ■ フランシスコ・デ・ゴヤが遺した傑作のひとつが、『1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での虐殺』である。 19世紀初頭、皇帝に即位したナポレオン・ボナパルトの軍隊がスペイン全土を支配下に置いたとき、その支配に抵抗したマドリード市民が蜂起したところ、ナポレオンの軍隊に鎮圧された。この事件を題材にした作品には、初めて観たときには、パブロ・ピカソの『ゲルニカ』よりも、おぞましい印象を受けた。 18世紀以前のヨーロッパにおける戦争は、大体、王侯貴族が傭兵をも使って手掛ける戦争であった。だから、戦争するのは、あくまでも「ユニフォームを着た兵士」であり、それも、一定のルールに則った上での話になる。戦闘中命を落としても互いに「恨みっこなしで、別れましょうね」という具合になる。晴れて凱旋できれば、「富」と「栄誉」が待っているという具合になる。 ところが、戦争を生業としているわけではない普通の市民が戦

    「敵」のイメージ - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/05/04
    「日米同盟というのは、日本にとっては、そうした「厄介な国」を「敵」にしない枠組として機能している。綺麗事ではなく、そうした意義を、もう少し冷静に確認したほうがいい。」
  • 「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録

    ■ 鳩山内閣には、懸案を処理していく「推進力」は、もはやない。 普天間基地案件の決着は、雪斎が読む限り、次の三つのシナリオしかない、 ① 鳩山総理が、苦渋の決断を演出して、「現行案」に近い線での落着を図り、政権の維持を狙う。 ② 鳩山総理が、自分の首と引き換えに、「現行案」に近い線で落着させる。 ③ 普天間移設が、実質上、頓挫する。 この件jは、あとで、あらためて書くことにしよう。 ところで、民主党のウェブ・サイトを見ていたら、次のニュース記事には、腰を抜かした。 ○ 小沢幹事長「民主党青森県連躍進パーティー」で挨拶 腰を抜かしたのは、次の記述である。 主催者を代表して、横山北斗県連代表が「昨年の総選挙では、まさに革命と呼ぶにふさわしい出来事として、私たちは政権交代を実現したが、革命の後は、反革命が起こる」とし、「今、民主党を批判する反革命分子に負けずに、この危機を乗り越えて行かなければな

    「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/04/29
    「反革命分子」という言葉は、「正義を実現する」という動機の裏に潜む狂気と傲慢の表れ。
  • 「哀れでイカレタ」宰相を戴く悲劇 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日昼刻以降、フランス大使公邸で大使主催の昼会に出席した。 「つくづく、キタノ・タケシは偉大だ」という話になった。 ■ 鳩山由紀夫を「哀れでいかれた」と評した「ワシントン・ポスト」のコラムが話題を呼んでいる。 だが、こうした鳩山評がでてくること自体は、何ら驚くに値しない。 「いかれた(loopy)」という言葉を格調高い四文字熟語で表せば、「支離滅裂」となる。 雪斎は、昨年11月上旬、政権発足後、50日程たった時点で、「『破局』へ歯車を進める鳩山外交」と題したコラムを書いた。そこで、雪斎は、「鳩山由紀夫内閣発足後50日余りの対米政策は、誠に支離滅裂なものであると評する他はない」と書いた。だから、雪斎は、「ようやくワシントン・ポストのコラムニストが、余輩に追いついてきたか…」と苦笑する。 もっとも、鳩山が酷評されたところで、雪斎には、「自国の宰相」のことを弁護しなければならない理由はない

    「哀れでイカレタ」宰相を戴く悲劇 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/04/18
    アメリカ目線で、「哀れでイカレタ」宰相と揶揄するブロガーの心境には大いに違和感を感じる。
  • 衝撃の「復帰」? - 雪斎の随想録

    ■ この記事には、率直に腰を抜かした。。 □ 小泉元首相、政界復帰を決断 東奥新報 2010年4月9日 05:00 自民党の小泉純一郎元首相が、次期衆議院議員選挙に立候補する意向を固めた。八日夜、次男の進次郎議員が東京都内で明らかにした。近く、自民党の谷垣禎一総裁、大島理森幹事長と会談し、正式に決定される見通しである。比例代表南関東ブロックからの立候補が有力されている。 小泉氏の「復帰」表明によって、政界は激震に見舞われそうだ。 …と書いたが、この記事は、「捏造」である。「東奥新報」なる新聞社も存在しない。故に、「小泉元総理の 政界復帰」という話も、事実無根である。「一週間遅れのエイプリル・フール」だと思えば、よろしいであろう。 雪斎が尊敬する戦後の政治家は、既に書いたとおり、シャルル・ド・ゴール、ウィンストン・チャーチル、吉田茂である。この三人の政治家に共通するのは、何か。それは、「一度

    衝撃の「復帰」? - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2010/04/10
    政治家一人が復帰しただけで状況が覆されるのだろうか。でも、彼なら出来るかもしれないと思わせるものが小泉純一郎にはあった。
  • 「新」の政治 - 雪斎の随想録

    ■ 京都・清水寺で毎年、発表される「今年の漢字」は、「新」となったようである。。 しかし、「新」と聞いて、古代中国・・前漢の崩壊後に十数年だけ存在した王朝、「新」のことを思い起こした人々は、どれだけいるであろうか。 「新」とは、前漢の外戚であった王莽が樹立した。 王莽は、日では「姦臣」の代表のように語られた。 『平家物語』の冒頭にも、次のように記される。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕す。奢れる人も久しからず、只春の夜の夢の如し。猛き者も終には亡ぬ、偏に風の前の塵に同じ。 遠く異朝を訪へば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周異、唐の禄山、此れ等は皆、旧主先王の政にも随わず、楽を極め、諫をも思い入れず、天下の乱む事を悟らず、民間之愁る所を知ざりしかば、久しからず亡びし者どもなり。 どこかの「剛腕・幹事長」を思い起こさせる記述である。 / 旧主先王の政にも随

    「新」の政治 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/12/13
    「天下の乱む事を悟らず―日米関係を平気で乱している。」…この人にとっての天下とは、日米関係のことらしい。
  • 「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日のエントリーの続きである、 日料自給率40パーセントは、低すぎるということであれば、それに対応する方策は、二つしかない。 ① 自国で料を増産する。 ② 他国から料を調達する。 ところで、日が精一杯、努力をして、料自給率は、どの程度まで引き上げることができるのか。英国並みの70パーセントというのが目標になるであろうけれども、それもまた、かなりの高いハードルである。日が自給率100を超えて「料輸出国」になるというのは、余程の農業技術の革新が成らない限りは、無理なのではないか。 だとすれば、「料輸出国」の機嫌を損ねないようにしながら、「外交」でっていくしかない。 率直にいえば、雪斎は、対米関係や対豪関係に比べれば、対中関係や対韓関係には、余り重きを置いていない。 「料輸出国jと「料輸入国」とを比べれば、前者に重きを置くのは当然である。 従来、「アングロサクソンと

    「自分で食えない国」の分際・続 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/11/08
    見方を変えれば、日本を「大量の食糧を世界中から購入してあげている国」というとらえ方もできるのではないか。農作物の輸出国からすれば、日本が食糧輸入を止めれば大変な痛手だろう。
  • 『井上成美』を読む。 - 雪斎の随想録

    ■ 「アメリカがよくあれまで我慢したものだと思う。資金の凍結や油の禁輸などは窮余の策で、まだまだおとなしい方だ。日のやり方は傍若無人と云うの外はない」。 井上成美は、戦前、日独伊三国同盟の締結や日米開戦への動きには頑強な抵抗を示し、米内光政や山五十六と並んで、「海軍左派三羽烏」と称された。井上は、戦時中には海軍兵学校校長、海軍次官を務め、帝国海軍最後の大将に昇任した。井上が海軍兵学校校長に在任していた時、英語が敵性語として扱われた時節にもかかわらず、兵学校での英語教育が続行された。「英語ができない海軍士官など要らない」というのが、井上の意向であった。 『井上成美』(井上成美伝記刊行会、昭和57年)を古書店から購入して、読んでいる途中である。巻末資料を含んで900ページ近い書である。 前に触れたのは、戦後、昭和三十年代後半に、井上が日米開戦に至る過程を回顧して語った言葉の一節である。一九

    『井上成美』を読む。 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/11/02
    「ボク(日本)は、何も悪くなかったもん」と思うのも、「アメリカは、何も悪くなかったもん」と思うのも、ともに幼児的な心理のような気がする。
  • 鳩山「闇鍋」内閣始動 - 雪斎の随想録

    「闇鍋」である。 それは、「実際に、どんな具をわされたかは、それをしてみて初めて気付く」というものである。 民主党は、当初、「松阪牛も、鹿児島黒豚も、花咲蟹も入っています」と触れ込んで人々を集めたのだが、当に高級材ばかりが入っているのかは、定かではない。もしかした、後で「素性」を」聞いたら気持ちが悪くなるような「とんでもないもの」が混じっているかもしれない。この期待と不安を表現するのに、「闇鍋」は、いい言葉であろう…と自賛してみる。 確かに、「期待値」は高い。 □ .<鳩山内閣>支持率77% 小泉内閣に次ぎ歴代2位 9月17日20時20分配信 毎日新聞 毎日新聞は16、17日、鳩山内閣の発足を受け緊急の全国世論調査を実施した。内閣支持率は77%に上り、発足後最初の調査では小泉内閣の85%(01年4月)に次ぎ歴代2位の高水準となった。非自民勢力が結集して誕生した細川内閣発足時(93年

    鳩山「闇鍋」内閣始動 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/09/19
    「闇鍋」かうまい事を言う。「闇鍋」にさえ大敗した自民食堂のあわれ。
  • 十分の勝 - 雪斎の随想録

    ■ 選挙前の事情の故、一言だけを書く。 「およそ軍勝五分をもって上となし、七分をもって中となし、十分をもって下と為す。その故は五分は励を生じ七分は怠を生じ十分は驕を生じるが故。たとへ戦に十分の勝ちを得るとも、驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり]。 武田信玄の言葉である。特に安倍晋三内閣以降の自民党の状態には、「七分の勝」による「怠」、「十分の勝」による「驕」がなかったとはいえまい。 . そこで、民主党である。獲得議席300というのは、おそらく「十分の勝」である。 早速、社民党が民主党の根幹政策である「こども手当て」や「高速道路無料化」に異論を出し始めている。 参議院では民主党は、社民・国民両党を加えても、過半数には達しない。 衆議院では、民主党は、300議席を持ったとしても、社国両党が現状よりも減らせば、「三分の二」条項をを使えない。 共産党

    十分の勝 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/08/31
    民主党政権などどうせうまく行かないだろうと自民党もその支持者も願望を伴った予想をしているようだ。ここで、民主党がそこそこの政権担当能力を見せないと早晩今回の揺り戻しが起きるのは必定。
  • 夏をあきらめて - 雪斎の随想録

    ■ 波音が 響けば 雨雲が 近づく 二人で思い切り 遊ぶはずの On the Beach きっと誰かが 恋に破れ 噂のタネに 邪魔する 君の身体も 濡れたまま 乾く間もなくて 胸元が 揺れたら しずくが 砂に舞い 言葉も無いままに あきらめの夏 ―桑田佳祐 『夏をあきらめて』 この数日、雪斎の故地である宮城県北に引きこもっていた。ちょっと、びっくりするような涼しさであった。「電脳」は使えない環境であった。現在では、テレビや新聞では、必要な情報は得られないものだと実感した。 既に、衆議院選挙公示である。此度の選挙は、どういう結果になるのかが判らない。四年前の選挙も、与野党伯仲だろうと当初は予測されていたのが、あの結果であった。馬券予想ではあるまいし、そうしたことで盛り上がることにはたいした意義もあるまい。 とはいえ、自民党は、少なくとも政権維持は無理であろうというのが、大方の予想である。 な

    夏をあきらめて - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/08/22
    「ナショティック」って「ナショナリスティック」のことなのかなあ。アメリカべったりの親米派に対するアンチ勢力は必要だと思うけどね。もちろん、程度問題というのはあるが…。
  • 「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録

    ■ 解散、総選挙の日程が決まったようである。 東京都議会議員選挙の結果は、民主党の「一人勝ち」である。無党派層ともかく、自民党支持層も、大挙して民主党に回ったようである。特に注目すべきこととして、議席一の選挙区では、民主党系が7戦6勝である。 故に、このままの趨勢でいけば、「郵政選挙」の逆の結果が次の衆議院選挙で出ても不思議ではあるまい。東京都25選挙区の大勢を民主党が押さえるという展開である。全国レベルでいえば、都市部は、あらかた民主党の手に落ちる。2000年選挙の再現である。 雪斎は、いっそのこと、自民党150、民主党250くらいの結果で、自民党は負けてもいいのではないかと思っている。吉田茂は、敗戦直後、「負けっぷりをよくしなければならない」と語った。麻生太郎総理ならば、祖父の遺訓よろしく、「負けっぷりのよい」負けを演出してくれそうである。「負けっぷりのよい」負けの後ならば、新生への芽

    「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/07/14
    「今まで民主党に期待を寄せた人々は、くれぐれも、「こんなはずではなかった…」と掌を返すような無様な真似はしないことである。」…そうかなあ。期待を裏切ればさっさと批判に回ればいいのではないか。
  • 政治的な立場と人格 - 雪斎の随想録

    ■ 人々が、どのような政治上の立場を取るかということは、その人物の人格の反映である。下のような図表がある。これは、『現代政治学入門』(永井陽之助・篠原一共編、有斐閣))という歴とした政治学教科書に書かれていることである。 「強靭なな心性」 | | | | | | 「急進」---------「保守」 | | | | | | 「柔和な心性」 横軸は、物事を観察する視座である。これは説明を要しまい。 縦軸は、物事に対する姿勢である。「強靭な心性」とは、その成長過程で、様々な欲求の統御の術を上手く体得することが出来なかった人々に多い、故に、外部に対する姿勢は、非妥協的、攻撃的なものになる。「反共の闘士」とか「革命の志士」とかという類の人物は、このタイプに属する。他人を表立って馬鹿にしたり、罵倒するような言辞を吐く人々も、そうすることで不満を解消しようという心理の下にある点では、同じようなタイプであ

    政治的な立場と人格 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/07/10
    「自由主義者・保守主義者」と「ファシスト」の考え方が近いとは思えないなあ。「考え方は近くても肌が合わない」のは、例えば「柔和な保守」と「強靭な保守」の関係だと思うし、攻撃的な自由主義者も結構いる。
  • 金正日の誤算 - 雪斎の随想録

    ■ 北朝鮮のミサイル発射は、「失敗」に終わったようである。 ロケットの第一段目が日海に落ちて、二段目依以降は、弾頭部分を含めて太平洋に落ちた模様である。 □ 北の「ミサイル」発射を安保理提起へ=強力な国際社会の対応を-米大統領 【プラハ5日時事】オバマ米大統領は5日、声明を発表し、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射したと断定、「明らかな国連安全保障理事会決議違反」として、安保理に問題を提起する考えを表明した。大統領はまた、プラハ市内での演説で「違反は罰しなければならない」と述べ、強力な国際社会の対応が必要だと訴えた。核開発放棄を実現させるためにも、国際社会の一致団結した圧力が必要との認識を示した。 大統領は、「北朝鮮の弾道ミサイル技術の開発・拡散は、北東アジア地域および国際社会の平和と安全に脅威をもたらしている」と指摘。ミサイルの発射は、北朝鮮に対しあらゆるミサイル関連活動

    金正日の誤算 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/04/06
    オバマ米大統領「違反は罰しなければならない」…どこまで、本気なのだろう?
  • 必死の形相  - 雪斎の随想録

    ■ このところ政治ネタのエントリーを書いていない。 日政治の状態は、元々はインサイダーであった雪斎の感覚からしても、「ひどいよな・…」と感想を覚えさせる。 それにしても、何故、こうしたことになっているのかといえば、特に麻生太郎内閣において、政策課題の「選択と集中」ができていないということにあるのであろう。 麻生太郎内閣において、経済危機への対応に全精力を傾けているという雰囲気が漂ってこないのは、何故なのか、 雪斎の印象からすれば、「消費税率引き上げ時期明記」、「郵政四社体制見直し」、「簡保の宿払い下げ」、「官僚『渡り』禁止」などは、「今こそ議論しなければならない」必然性があるとは、思えない。そうした「時宜を得ない」議論が続けられた結果、危機対応が遅れ、経済情勢が一層、深刻になる。こうした構図なのである。 もし、メディアや野党が追及してくるのであれば、「そんなことに構っている場合か…」と一

    必死の形相  - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/02/13
    「必死の形相」ができるパフォーマンスの上手な政治家が持て囃されるような風潮は、決して望ましいことではない。
  • 世界を買い叩け。 - 雪斎の随想録

    ■ 雑誌『VOICE』には、ロバート・フェルドマンさんの論稿が載っている。フェルドマンさんといえば、テレビ東京や日経CNBCに出演しているエコノミストであるけれども、彼によれば、円の適正水準は、現状の1ドルー90円前後だそうである。 『溜池通信』最新号にも、「円高の効用」に関する話が出ていたs、 この辺りで、思考態度を変えて、「反転」の仕方を考えたほうがいいような気がする。 雪斎は、昔、「セブン・シスターズ」という書を読んでいた。国際石油資の内幕を描いたアンソニー・サンプソンの著作である。こうした資源絡みの話は、結構、楽しい。 現在の資源絡みの多国籍企業でいえば、以下のようなものがある。 ○ 鉄鉱石 ● ヴァーレ (ブラジル)(旧称リオドセ) ● リオ・ティント (イギリス・オーストラリア) ● BHPビリトン (オーストラリア・イギリス) ○ 原料炭 ● BMA (オーストラリア) ●

    世界を買い叩け。 - 雪斎の随想録
    ken409
    ken409 2009/02/12
    「世界を買い叩け。」…たぶん、アメリカがいい顔をしない。日本の政治家・経営者はアメリカのご機嫌を損なうようなことはしない。