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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jyoshige (15)

  • 内ごもり社会ニッポン - Joe's Labo

    先週、ドイツに出張してきたのだが、ハンブルグ商工会議所の課長さんから面白い話をうかがった。 企業フェアのようなイベントを企画して、貿易実績のあるアジア諸国の企業に参加を打診した ところ、マレーシアや中国韓国といった国からは待ってましたとばかりに、それぞれ50社以上 のエントリーがあった。 ところが、日からは〆切間近になって、ようやく10社ほどがエントリーしただけだったそうだ。 もちろんこれは震災前の平時の話。企業が営業を自粛する理由など何もない。 「いったい、日で何が起こっているのか」と、親日家の多いドイツ人は気で心配していた。 ついでにいうと、この手の話はけして珍しいものではなく、 「100億規模のコンペのオファーが来たのに、部署間でたらい回しにした挙句に不参加」 なんて話は大手企業ではたまに聞く。 よく「最近の若者は内ごもりだ」という論調があるが、少なくとも海外から見れば、日

    内ごもり社会ニッポン - Joe's Labo
  • 本音を語ってくれる政党が欲しい - Joe's Labo

    先日の舛添もそうなのだけど、政治家の先生方というのは、音と建前を使い分けている人が とても多い。 「いやあ、実際そうなんですよねぇ」と勉強会で話した後に言われたことは一度や二度ではない。 ついでに言うとメディアの人間もそうで「構造的な面から雇用問題をクローズアップしていきたいんです」 というから教えたのに、そのとおりに流されたことはほとんどない。 (流す気がないなら最初から聞くなと言いたいが) こういう音と建前のギャップが、かつてないほど大きくなっているのが現在の日の状況だろう。 たとえば。社会はこんなロジックに沿って動いている。 公教育で一生懸命勉強すれば、将来きっと報われます。 サラリーマンになって一生懸命働けば、豊かで安定した生活が送れます。 中高年社員を見てみなさい。みな給料に見合った優秀者ばかりで、あなたもああなれるのですよ。 年金を我慢して払えば、将来きっと受け取れます

    本音を語ってくれる政党が欲しい - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/03/04
    それこそご自身とお仲間で政党を作って主張してみては? とも思う。
  • 日本における内戦 - Joe's Labo

    の自殺者が年3万人を超えているというのは有名な話だ。藤岡弘は「内戦状態だ」というが、 あながち誇張でもない気がする。 その原因についてだが、よくありがちな「日が厳しい競争社会だから」というのはナンセンスだろう。 年功序列のおかげで、大手のサラリーマンは外資に比べれば競争なんてないようなもんだし、 規制のおかげで正社員と非正規雇用労働者は競争しなくてよい。 そもそも、郵貯を実質再国営化して官僚OBをトップに送りこむような国だ。ほとんど計画経済である。 むしろ競争が無いことこそ、内戦の原因だろう。 新卒至上主義や転職市場における年齢上限からも明らかなように、 日社会というのは「失敗を前提としたシステム」ではなく、 「失敗してはいけないシステム」をベースにしている。 こういう社会では落ちた人へのサポートはとても弱い。落伍者を支えるシステムなんて作ってしまったら、 失敗の存在を公式に認める

    日本における内戦 - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/02/19
    こういった意見の前にはただただ「反省」(←ちゃんと出来ていると思えないのでカッコ付き)、いや恥じ入るしかない。
  • 公教育から生み出せる人材は、社会のニーズとずれている - Joe's Labo

    今週、アゴラで中学受験の是非が話題になっていた。 中学受験にかぎらず、日教育制度にいろいろと課題が多いのは事実だ。 東大出てみて個人的に思うのは、受験勉強ってほとんどまったく役に立ってないなということ。 しかも4年間遊んでるから、入学時を頂点としてそこから教養もインテリジェンスも下がり続ける。 大学まで一生懸命詰め込むだけ詰め込んで、4年間ぼぅーっとするシステムは実に無駄だ。 最近、とみにそう思うようになったのは、欧米の大学院で学んだ人(国籍問わず)と会う機会が 増えたからというのが大きい。 たぶん18歳時点の知識量では、普通の東大や一橋の学生は彼らに負けてない、というかむしろ 勝っていると思うのだが、30歳過ぎた今だと結構な差で負けている気がする。※ 大学生活+20代の間に、決定的にまくられてしまっているわけだ。 まあ商社なんかでは頑張っている人も多いのだけど、大手のインフラなんかに

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    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/02/13
    「章男ちゃん」?
  • 無縁死の裏には全体主義のリスクがある - Joe's Labo

    先月末から、秋葉原通り魔事件の加藤の公判が始まっている。 事件後、会ったこともないのに勝手に「改革が悪い」と便乗していた政治家や活動屋もいたが、 出てくるのは「ブサイクに人権は無い」といった個人レベルの疎外感だけだ。 会社からも疎外されたじゃないかというロジックはおかしい。 雇用に“愛社精神”とか“家族意識”なんて気持ち悪いことを求めるのは一部の日企業だけだ。 この手の疎外感は、誰でも一定程度は感じているはずだ。会社や学校はもちろん、地域に親しい 人間がいない、家族とも疎遠、というか家族がいないetc... もちろん、普通の人なら暴発する水準まで積することはない。大なり小なりある多くの感情の 一つとして消化していけるようになっている。 ただし、特定のイデオロギーがあれば話は別だ。それは日常に存在する疎外を、暴発する水準まで 引き上げてしまう。 書も述べるように、ジハードの聖戦士たちの

    無縁死の裏には全体主義のリスクがある - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/02/12
    救いより他者に対するシバキを求めているようにも見えるのでむしろ石原慎太郎のようにその線での指導者が出てくるのではないかと考えている。id:entry:19242596で田中康夫氏がまんまシバキ主義を唱えてたのを思い出した。
  • 連合が「Yes」と言えない理由 - Joe's Labo

    終身雇用という一つの箱舟の中で、日に労使という対立軸は存在しない。 経営者は実質的にはサラリーマンであり、会社の永続的発展を願う従業員は、欧米の労働者 よりはるかに物分りがよい(持ち株会なんかがあれば株主でもあるわけだ)。 はっきり言うが、春闘なんて時間の無駄なのでやらないほうがいい。 日産みたいに前年度の業績に応じて人件費の原資を決めるルールを作ったほうが、 人事も労組も楽で良いだろう。 というか、実際には他の大手もそうやって決めてるわけだし。 とはいえ、ニュース報道における古賀さんの以下のコメントだけは、おそらく音だろう。 「定昇をやめるということは、先輩の賃金カーブに届かないということ、つまり実質的な 賃下げになってしまう。絶対に受け入れられない」 職務給や年俸制の企業と違い、一般的日企業の雇用契約においては 「誰がどれくらい貢献していくら支払うか」というコスト管理の概念が完全

    連合が「Yes」と言えない理由 - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2010/01/28
    今年の春闘で定昇がないことの意味の解説。
  • ポスト鳩山がとても心配だ - Joe's Labo

    鳩山さんの献金問題で、とりあえず人が責任を認めつつ謝罪という形になった。 個人的には辞任しなきゃダメだとまでは思わないし、何より日にはそれどころ じゃない問題が山積だ。 ただ、じゃあ鳩山さんが首相であり続けて、「それどころじゃない問題」を解決して くれそうかというと、この人からはそんな様子は微塵も感じられないわけで、 要するに「どっちでもいい」状態である。まあ、頑張ってください。 ところで、仮に参院選前に辞任したとして。 そもそも「問題を解決してくれそうな人」が与党内にいるのだろうか。 そういえば先週のテレ東・週刊ニュース新書で、田原氏と田勢氏がポスト鳩山予想を していたが、両者が共通で挙げていたのは、なんと亀井静香。 「需要不足はバラマキでカバー」というトンデモ政策の老人だ。 いまどき自民党にもいませんよそんな人。 それにしても。 小沢さんにせよ亀井さんにせよ、「政権交代!」をキャッ

    ポスト鳩山がとても心配だ - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/26
    「新政権 のキーパーソンが、自民より自民党らしいというのは皮肉な話だ。」日本の大政党は選挙寄り合い組合でしかないんですってば。
  • 大企業トヨタの直参と陪臣 - Joe's Labo

    トヨタが下請けへの支払いを一律で3割カットするというニュースが話題となって いる。こういう下請けイジメはどこの大手でもルーチンとして存在しているが、 一律で、しかも3割というのは結構えげつない。 こういう流れの中では、来は自社内の効率化で捻出すべき 原資まで、コストとして下請けに押し付けられることになる。 トヨタ社の管理部門にいるノンワーキングリッチが肥え太る一方で、 モノ作りの現場はどんどんやせ細っていくわけだ。 これが、世界でも類を見ないほどの、企業規模による格差を生み出すアングルだ。 僕が常々「日型雇用は身分制度で、メリットがあるのは二階部分の正社員だけ」 と言っているのはこういう理由による。 少なくとも市場が正しく機能するよう規制緩和すれば、脂肪に高値はつかないから、 (長期的には)役割に見合った適正な分配がなされるはずだ。 たまに「中小企業の中にはリストラや賃下げなどの違法

    大企業トヨタの直参と陪臣 - Joe's Labo
  • 赤旗も諸君もただの老人向けエンタメ - Joe's Labo

    よく言っているように、労働力不足や少子化対策としては、雇用の多様化と 流動化が必要だ。要するに、女性やフリーター、中高年という (全然少数派じゃないのに)マイノリティ扱いされているグループにも 働きやすい環境を作れという話だ。 いたって常識的な内容だと思うが、時々反論も受ける。 たとえば以前、大企業の幹部さまからこんなことを言われてしまった。 「共働きは道徳上良くない。やはり女性は家庭に入るべき」 バカらしいので質問しなかったけど、3年で辞める新人や高齢フリーターについて 聞かれれば、きっと彼はこんな風に答えたはずだ。 「我慢が足りない、努力が足りないから」 最近気付いたのだが、こういう保守的な価値観の人もリベラルも、実は同じものを 違うアングルから眺めているだけではないか。 彼らの視線の先には、新卒で正社員として定年まで働く労働者がいて、それがすべて の価値観の軸になっているのだろう。付

    赤旗も諸君もただの老人向けエンタメ - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/17
    では、若者による若者のための“エンタメ”としての論壇はどこに? 紙媒体になければただのデジタルディバイドにしか過ぎなくなる。
  • 労働組合という恐竜 - Joe's Labo

    今週の週刊ダイヤモンドの労組特集。ブログを定期的に読んでいる人なら 理解している内容かもしれないが、コンパクトに良くまとまっている。 正直、よく取り上げてくれたと思う。 労組中央役員の年収が2500万円の日郵政グループ。 懲戒処分対象者の採用をねじ込む自治労。 彼らにはなんのビジョンも問題意識もなく、あるのは動物的エゴだけだ。 企業別労組なんて、もはや存在価値ゼロだろう。 そして、閣僚18人のうち連合関係者を7人も含む現政権にとって、労組問題は 間違いなくアキレス腱と言えるだろう。 個人的には、公務員人事制度改革や雇用対策という分野では、民主党には最初から 期待していない。 一つだけ付け加えるとすれば、欧米と違って日の労組が労使協調路線をとるのは 国民性でもなんでもなく、それがもっとも合理的な判断だからに過ぎない。 いつも言っているように、終身雇用では、労使は文字通り一体化する。 若

    労働組合という恐竜 - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/12/03
    会社別の労働組合が有害であるという指摘。
  • 海外脱出する覚悟 - Joe's Labo

    若者の海外流出がちょっとした話題になっている。 まあ、したくなる気持ちはよくわかる。 もはや手に負えない少子高齢化、にも関わらず消費税導入に反対する頭がアレな人達、 進まない規制緩和…こんな日からすると、シンガポールなんて天国に見える。 実際、僕の知っている中でも出て行った人は結構多い。 ただ、よく見ていくと、流出といってもいくつかパターンがある。 1.キャリア的にゴールしてしまって、海外へ拠点を移すケース。 起業等で資産とキャリアを築いた人に多い。年の半分をハワイで暮らしている 田直之氏などが代表だろう。理由は人それぞれだろうが、少なくとも各人が その国に何らかの魅力を感じているのは事実だ。 2.働く場として、海外を選んだケース 香港や上海、台湾といった国に転職するエンジニアや金融マンが増えている。 拙著「アウトサイダーの時代」にも登場した人は、昨年上海で起業した。 日人が好むと好

    海外脱出する覚悟 - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/11/24
    長いものに巻かれる人たちにむかってそういうことを言っても届かないような気がする。
  • 映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』 - Joe's Labo

    明日から公開の映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』 の試写会にお呼ばれしていたので、簡単にレビュー。 労基法無視、低賃金低待遇の“ブラック会社”に勤めることになった若者の奮闘記 である。 卒業してからこのかた、職歴のない主人公に二つ返事で内定をくれたのは、従業員 数名の小さなIT企業だった。その数人の同僚というのがまたくせ者ぞろいだ。 怒鳴るしか芸のないリーダー、腰巾着、有能だがどこか陰のある男…。 もとは「電車男」同様、ネット発のストーリーらしいが、エンタメとしてソツなく まとまっている。個人的にはリーダー役の品川祐が存在感を出していたと思う。 (あれは演技ではなく地だろうが) いるよなあ、ああいうの、どの職場にも(笑) ところで、そういう連中をなんとかまとめていくプロセスを見ていて気づいたのだが、 こういう展開は実は東西問わず映画の王道なのではないか。 古くは

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  • からっぽな国 - Joe's Labo

    ところで、半日ほど仕分けを眺めている間中、ずっと感じていた疑問がある。 今まで、誰がこの国を動かしてきたのか、ということだ。 とりあえず、一番偉かったのが官僚であることは間違いない。 制度設計者自身がまともに説明も出来ないような事業を乱立させ、維持のために 税金や年金積立金、郵貯などをつぎ込んできたのだから。 (当然、相当な額がパーになっているはず) しかも説明責任も結果責任も問われていない。 いつのまにやら日の中心に、霞が関という大木がどっしり生えていたようなもの だろう。ついでに言えば、その大木の根元で言われるがまま、ずっとうたた寝を していたのが自民党である。社会党のことを 「政権運営のことなんて何も考えちゃいない無責任政党だった」という人がいるが、 考えていないという点では自民党もまったく同じだろう。 いざ野党に落ちてみると、逆さにして振っても何も出てこないわけだ。 しかし、官が

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  • 二大政党制は、民主党とみんなの党で良いのではないか - Joe's Labo

    先週、渡辺喜美氏の経営者向け講演会に参加してきたので簡単に報告。 全般的に感じたのは、みんなの党というのは民主党とは水と油であるということ。 代表質問を削られたとこぼしていたが、それももっともだろう。 民主党からすれば、自民党より煙たい存在に違いない。 日経のインタビューとほぼ同じ内容なのだが、以下要約。 民主党はイギリス式の統治スタイルを目指しているが、それは要するに財務省による 一極支配であり、脱官僚というよりも選択式官僚依存である。郵政トップ人事からも これは明らか。 財務省は級別定数管理(要するに各省庁のポスト配分の決定権)を握っており、 ここと組めば霞が関を支配出来る。ただ、これまでの動きを見ていると、人事制度 にまではメスを入れないだろうから、霞が関自体は窓際局長などで肥大するだろう。※ 一方で自民は“破綻懸念先”。早期の回復はありえない。 みんなの党は得票数300万票、そんな

    二大政党制は、民主党とみんなの党で良いのではないか - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/11/05
    おおむね同意。やはり民主党については結局「自覚的に社会主義的な自民党」以上の期待はできないのではないか。
  • 優秀な人材が日本にこない理由 - Joe's Labo

    知り合いに香港に転職した人間がチラホラいるので、そんな気はしていたのだが 既にアジアの一流の人材は日ではなく、シンガポールや香港を目指すらしい。 「優秀な人材に来てもらうにはガラスの天井をどうにかするしかない」というのは その通りなのだが、ガラスの天井というのは何もナショナリズムや排外主義ではなく、 要するに終身雇用のことだ。 彼ら外国人に「日で骨を埋めろ、滅私奉公しろ」というのは酷な話で、選択肢の 広い優秀層には相手にされない。たとえば、中国人留学生なんて、日人学生とは 比較にならないほどアグレッシブな質問をぶつけてくる(しかも優秀な人材が多い)。 「初任給はいくらですか?」 「ええと、330万円くらいかな」 「そうですか…ではいつになったら一千万円に行くのですか?」 「たぶん、15年くらい真面目に働いて、運よく課長に昇格できたら行くと思うよ」 もうこの時点でたいがいの優秀層は来な

    優秀な人材が日本にこない理由 - Joe's Labo
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2009/10/19
    年功序列システムはもうちょっとだけ続くんじゃよ。
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