群馬県東吾妻町にあるJR吾妻線の「日本一短い鉄道トンネル」といわれる、長さ約7・2メートルの樽沢トンネルが、八ツ場ダム建設に伴うルート変更のため24日で役割を終える。見納めとなる列車が通る瞬間を写真に撮ろうと、大勢の鉄道ファンが連日訪れている。 吾妻線は長野原線として1945年に開業。樽沢トンネルは、岩島-川原湯温泉間の渓谷沿いにあり、突き出た岩場を掘って造られている。電車1両にも満たない長さで、列車は一瞬ですり抜けていく。 近くには「日本一短いトンネル」との案内板があり、JR東日本によると、少なくとも同社管内では最短という。 ダム建設で、吾妻線は現在のルートの一部が水没するため高台に移設される。樽沢トンネルのある場所は水没を免れるが、列車が通過するのは24日までで、10月1日に新ルートで運行が始まる。