タグ

reviewとbookに関するkenjiro_nのブックマーク (199)

  • 『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落 - HONZ

    時代がいくら変わっても、新聞には変わらない役割があります。その重要な 一つが権力監視、権力チェックではないでしょうか。権力監視の力は弱くなってきたと言われていますが、読者のためにも権力監視の役割を放棄するわけにはいきません。北海道警察の裏金問題の報道は、まさにそうした、新聞来の役割を取り戻すための作業でした。 2004年10月、書の著者・高田昌幸氏が北海道新聞取材班の代表として、報道界最高峰と言われる新聞協会賞を受賞した時のスピーチである。このときの「北海道警裏金問題追及キャンペーン」は素晴らしい仕事であった。一連の調査報道は、このほか日ジャーナリスト会議大賞、菊池寛賞も受賞し、北海道新聞の勇名を日中に轟かせた。事件の取材においては警察との「友好関係」が欠かせない警察記者クラブの記者たちが、よくぞ踏ん張って戦ったものだなあと、私も当時感心した記憶がある。 かっこいいなあ新聞記者。頼

    『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落 - HONZ
  • 安易に「共感したらシェア」しちゃダメ! ネットの「釣り」の手口にダマされない技術 | ダ・ヴィンチWeb

    「ハーバード大学図書館、朝4時の風景と壁に貼られている20の名言」や「隣の席が黒人だと憤慨した白人女性にキャビンアテンダントが取った対応は、黒人をファーストクラスに連れて行ったというもの」「ゲーセンで出会った不思議な子の話」などのエピソードをFacebookやTwitterで目にした、あるいは良い話としてシェアや拡散した読者もいるのではないだろうか? 実は、これらは虚偽の情報だ。それ以外にも「共感したらシェア」「すごいと思ったらシェア」などの一文を添えて拡散される画像や投稿は枚挙にいとまがないが、そのほとんどが同様のものだ。STAP細胞騒動もその一種だが、いくらすごい話、良い話でも、虚偽に基づくものであれば、その価値はないに等しい。何よりもそれを評価し、広めた自分自身があとでバツの悪い思いをすることになる。原発事故後の放射能について、不安を煽るような情報もネット上には溢れかえった。人はなぜ

    安易に「共感したらシェア」しちゃダメ! ネットの「釣り」の手口にダマされない技術 | ダ・ヴィンチWeb
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2014/04/28
    一人ワイドショー的ブログの著者なので少なくとも「釣り師」を否定しないという限界がある。嘘、厳密には思ってもいないこと、を口にすることはよくないという価値観を広げたいがモラルだけでは難しいか。
  • 豊かな生活を求めた結果にゃんぱすー / “里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く” - 本しゃぶり

    [asin:4041105129:detail] 都市ではなく、里山のある田舎に住む者が賢いという時代が来ているのかもしれない。 のんのんびより 1 (MFコミックス)より このは現在の日を支配している都市的な考え方 = マネー資主義だけに頼るのではなく、田舎的考え方である「里山資主義」を取り入れることが人々の生活を豊かにし、更にはエネルギー問題の解決にも繋がるのではないかと主張している。 なぜ「里山資主義」とやらで豊かになれるのか。これを理解するには、終了時に多くの難民を産んだと言われる『のんのんびより』を見ればわかるだろう。その描写の素晴らしさは二期が決まっただけのことはある。 都市とマネー資主義の問題 切れたら終わり 田舎の良さを語る前に、まず都市の問題からこのは始める。田舎より都市のほうが効率的で優れているはずだ。人々を一箇所に集めることで無駄な移動を減らし、一つ

    豊かな生活を求めた結果にゃんぱすー / “里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く” - 本しゃぶり
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2014/04/09
    この筆者や俺のような都会生活者がこの本に惹かれるのなぜなのかが知りたい。
  • コラム別に読む : 日本の路面電車 [著]遠森慶 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■路面電車にあえいでしまう 路面電車の走ってる町にいくつも住んだので路面電車には一家言ある。……と思っていたんだが、いきなり「路面電車萌え」とか書かれてしまうと多少たじろぐ。そんなもんにまで「萌え」かよ。しかし考えてみると、広島に住んでいた時、路面電車が四つ角を曲がってくる時の、巨大な青虫(緑色の車体なのです)がぐわーと体を曲げてるようなサマは、確かに胸をキュンとさせる魅力にあふれていた。 こんなが出るところを見ると「路面電車に“ああ……もうたまりません”とあえいでしまう」人は案外多いんでしょうか。 北から南まで、日を走るすべての路面電車を詳しく紹介してある。見ているだけで楽しい。路面電車というものがなぜこう胸をときめかせるかというと、「軌道」が決まっていて「そこをはずれることができない」という不自由さ、しかしそれがふつうに自動車とともに走っていて信号で止まる、という倒錯性。倒錯とまで

    コラム別に読む : 日本の路面電車 [著]遠森慶 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 独習Linux専科を読んでみた - qphoney記

    明けましておめでとうございます。 2014年もどうぞよろしくお願い申し上げちゃいます。 先日、技術評論社様から「独習Linux専科 〜サーバ構築/運用/管理 あなたに伝えたい技と知恵と鉄則〜」をいただいたので読んだ感想をブログに書いてみます。 「独習Linux専科」サーバ構築/運用/管理 ――あなたに伝えたい技と知恵と鉄則 (Software Design plus) [大型] 書の「はじめに」にもあるように、Linux初心者を対象とした入門書となっています。 Linuxって何だか分からないけど仕事で使う事になった、という方の入門書として、僕のようにLinuxを業務で使っているけど基礎知識が怪しい人が知識の整理やおさらいのためにピッタリのとなっています。 書は全5章から構成されていて、Linuxって何?の1章から実際に手を動かして簡単なアプリケーションを動かしてみたり、Linux

    独習Linux専科を読んでみた - qphoney記
  • 【読書感想】聞かないマスコミ 答えない政治家 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    聞かないマスコミ 答えない政治家 作者: 池上彰出版社/メーカー: ホーム社発売日: 2013/04/26メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (7件) を見る 内容紹介 2012年12月、衆議院議員総選挙の報道特組。国民が目にしたのは、池上彰の質問に、怒り、絶句し、はたまた論旨をすり変えて反論する政治家たちの姿。 政治家の質の低下が問われて久しい今日。しかし、これを政治家だけのせいにしていいのだろうか。 ジャーナリストが「いい質問」を準備し、国民が知りたいことを鋭く問うことによって、政治政治家の質も向上するのではないか。 池上彰、渾身の政治ジャーナリズム改革論、全8章! これを読めば、選挙報道がおもしろくなる! 政治おもしろくなる! 今年の参議院選挙特番でも、池上さん、大活躍でしたね。 小泉進次郎さんから「男の嫉妬」についての話を引き出したりもされていました。 この

    【読書感想】聞かないマスコミ 答えない政治家 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 比較検討:『母がしんどい』と『毒親育ち』 - シロクマの屑籠

    母がしんどい 作者: 田房永子出版社/メーカー: 新人物往来社発売日: 2012/03/24メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 144回この商品を含むブログ (33件) を見る毒親育ち 作者: 松耳子出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2013/04/18メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る 毒親――この、どこまでも重いテーマを扱った作品はいろいろあるけれど、漫画は、そういう毒親を表現するメディアとしてバランスが取れているんじゃないか……と思う。少なくとも『母がしんどい』『毒親育ち』は、そういう風に思わせてくれる。もし活字で表現したら窒息しちゃうんじゃないかと思うような内容を、これらの“毒親漫画”は漫画作品として巧みに成立させている。息が詰まりそうでも、ユーモアでどうにか息継ぎが続くというか。 両作品は、1.「児童相談所に通報される手前ぐらい

    比較検討:『母がしんどい』と『毒親育ち』 - シロクマの屑籠
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2013/12/12
    タイミングがタイミングなだけに「フィクションの紹介に逃げ込んだ」ととられる本の紹介をしているように見える。
  • 竹信三恵子『家事労働ハラスメント 生きづらさの根にあるもの』 - 紙屋研究所

    家事労働と聞いて、「あ、おれ関心ない」という男は多いだろう。ぼくもそのクチであった。著者も苦労したらしい。書の発端となる連載には反響も大きかったのに、 出版社へ企画を持ち込むと、反応はさっぱりだった。(書p.234) 家ではカミさんに感謝しているぜ、という男性社員。私は働いているから関係ない、という女性社員。家事労働なんていう地味な話題はやめろ、これからは女性進出の時代だよ、という後輩。「家事労働の」と聞いてイメージする消極的な反応にとりまかれたのである。 正直、ぼくも「専業主婦の働きをお金に換算して評価する話」みたいなイメージが強くて、「ふーん…」という感じになってしまっていた。ふーん現象。 家事労働の在り方が私たちの会社での働き方や社会政策にまで広く影響を及ぼすのだと力説しても、「料理や洗濯がなぜ会社の仕組みや福祉制度に関係あるんですか?」と首をかしげられた。(同前) 結論めいた

    竹信三恵子『家事労働ハラスメント 生きづらさの根にあるもの』 - 紙屋研究所
  • 【読書感想】善き書店員 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    善き書店員 作者: 木村俊介出版社/メーカー: ミシマ社発売日: 2013/11/13メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (17件) を見る 内容紹介 6人の書店員にじっくり聞き、探った。この時代において「善く」働くとはなにか?500人超のインタビューをしてきた著者が見つけた、普通に働く人たちが大事にする「善さ」――。「肉声が聞こえてくる」、新たなノンフィクションの誕生。 この時代において「善く」働くとはなにか? 500人超のインタビューをしてきた著者が、現役書店員6名へのロングインタビューを敢行。 その肉声の中から探し、見つけ、考えた、体を動かし普通に働く人たちが大事にするようになる「善さ」とは――。 「肉声が聞こえてくる」、新たなノンフィクションの誕生。 話をうかがいはじめたら……すぐに、ああ、こういうゴツゴツとした手ざわりのある体験そのものを聞きたかったんだよなと

    【読書感想】善き書店員 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • ヘイト暴力のピラミッドに照らして

    在特会・京都地裁判決に関連する雑感 ヘイト暴力のピラミッドに照らした分析 Tweet ピラミッドのボトムアップ作用 右にヘイト暴力のピラミッド図(出典:Brian Levin, Anti-Defamation League)を示しました。 このピラミッドの図示は、アメリカの中学や高校などでよく用いられるものです。マイノリティに対する暴力行為というものが突発的に始まるようなものではなく、まずは、最下層の悪意なき先入観が社会に浸透していることが土壌となって、偏見に基づく具体的な行為が行われるようになり、さらにこうした行為の数が増えるなかで制度的な差別、そしてついには暴力行為が発生するようになり、当初は散発的なものが徐々に社会全体に蔓延するところまで発展していく、という概念です。 ジェノサイドなどと聞いても、今の日社会では大げさに感じられるかもしれません。在特会の街宣などでの「保健所で処

    ヘイト暴力のピラミッドに照らして
  • 【読書感想】私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明 作者: 高城剛出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2011/02/24メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 1,080回この商品を含むブログ (32件) を見る Kindle版もあります。現在450円(紙のは1260円)。 私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。 作者: 高城剛出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2013/05/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 内容紹介 「僕も含めて、みんな自分のことを意外と分かっていない。世の中がグチャグチャになっている今こそ、『自分』を向き合うことが一番重要だ」。仕事を初めて20年、中間地点を迎えたいま、自分の地図を見直すことで、これからの方向性が見直したい! 公私ともにいま最注目のキーパースン・高城剛は今何を考え、どこに向かおうとして

    【読書感想】私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • ニートでも生活保護でも生きていけない現実『生活保護――知られざる恐怖の現場』 - エキサイトニュース

    親が死んで、仕事もなくて、お金もなくて、生きていけなくなったらどうしよう。半ニートの僕は、時々、そんなことを考える。 でも、サイアク生活保護があるじゃないか! そこから再出発すればいい、と思って安心している。 しかし、『生活保護――知られざる恐怖の現場』を読んで、そんな安心感は吹き飛んでしまった。生活保護が受けられなくて、餓死、自殺。書には、現代日でナゼ?と思わずにはいられない過酷な貧困の実態が描かれていた。 著者は今野晴貴。若者の労働問題を考えるNPO法人「POSEE」代表を務め、毎年数百人もの労働・生活相談に携わってきた人だ。 例えば、こんな事件。北九州小倉区のJさん(52歳、男性)のお話。 アルコール性肝書障害や糖尿病を患ったJさん。タクシー運転手の仕事を続けられなくなり、生活保護を申請した。受給後、市の記録によるとJさんの主治医は「軽作業可」と判断したという。そこで市のケースワ

    ニートでも生活保護でも生きていけない現実『生活保護――知られざる恐怖の現場』 - エキサイトニュース
  • 國分功一郎『来るべき民主主義』 - 紙屋研究所

    このは簡単に言えば、行政に対する国民のコントロールの強化を訴えているである。 立法権だけでなく、行政権にも民衆がオフィシャルに関われる制度を整えていくこと。これによって、近代政治哲学が作り上げてきた政治理論の欠陥を補うことができる。(國分p.17-18) なんだそれは。そんなは山と出ているではないか。と思うかもしれない。 ぼく自身、そのあたりの目新しさがどれほどのものなのかは正直よくわからない。 著者・國分功一郎がいいたいのは、近代民主主義の主権という考え方は、立法権を中心に成り立っているけども、それはタテマエにすぎず、実際には行政がいろいろ決めているから、行政に主権の関与が及ぶような改革を積み重ねていくべきだろう、ということなのだ。 まあ、これだけ聞いても、ふーん、としか思わないだろう。 うん。ぼくもこれだけの主張のだったら、買わなかっただろう。 新鮮な目で社会運動を見つめ直した

    國分功一郎『来るべき民主主義』 - 紙屋研究所
  • 「ぽっちゃりブーム」でもオンナは痩せ続ける - コスプレで女やってますけど by 北条かや

    どうも世の中、「ぽっちゃり」ブームのようです。 発端は2010年。『an-an』の「いまポッチャリさんが大人気」特集です。当時はまだ「小特集」止まりでした。 ところが今年の7月、『Cancam』の表紙にデカデカと『この夏、ぷに子がかわいい理由』の文字が踊ります。 これは革新的な変化です。なぜなら同誌では数年前まで、エビちゃんや押切もえなど、「痩せすぎ」のモデルが人気を集めていたからです。 『Cancam』は今年の5月号で、ふっくらした女子を「ぷに子」と命名。「ぷに子の大逆襲、始まる!」特集を組んだのですが、これが読者に大好評だったそうです*1。 同誌が男性にアンケートをとったところ、身長155cmで46kgは「痩せすぎ」、52~64kgが「ぷに子」、68kg以上は「太っている」との判定が下されました。 えぇっ!?と思いました。私は身長157センチですが、男子基準で「痩せすぎ」の46キロのと

    「ぽっちゃりブーム」でもオンナは痩せ続ける - コスプレで女やってますけど by 北条かや
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2013/11/05
    広告が入らないというのは切ない。/一般論はわかった。で、筆者個人の考えがないのは逃げなのかそれとも別の理由なのか?
  • iモード事件 松永 真理 - 増井の本棚

    ドコモの立場からiモード立ち上げ時のいきさつを記述した。 著者はリクルートで雑誌を作っていた人物だが、 何故かドコモにリクルートされて 昔の知り合いの夏野氏を引っぱってきてiモードサービス立ち上げにかかわった。 ドコモは最初はマッキンゼーの連中を交えてサービス仕様を決めようとしていたらしいが 最終的には松永氏/夏野氏の意見で押し切ったらしい。 このおかげで、メールが250文字しか書けないとか 出鱈目なメアドとか ドコモ認定サービスとそれ以外を激しく差別するとかいった 数々の困った仕様が決定されたようである。 「iモード」という変な名前も松永氏の発案らしい。 最初にこの名前を聞いたときは激しく違和感を感じたものだが、私はいまだにこの名前には馴染むことができない。 夏野氏は、銀行やZagatのようなサービス提供者を 「詐欺士のように」集めてきたのが大きな功績らしい。 300円というサービス料

  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

  • 國分功一郎・古市憲寿『社会の抜け道』 - 紙屋研究所

    革命と改良 社会問題の解決、ということについて、古市と國分が語り合っている。一言で言って、國分が論じて古市が突っ込んでいる。だから國分のだといえる。このは社会問題の解決、ということがテーマで、オビにあるように、「あらゆる社会問題は『解決』しない。けれど、必ず“抜け道”はある」ということが主張の核になっている。 そして…なぜか書には随所にマルクスが登場する。そんなに必然性があるとは思えない箇所にいろいろマルクスが。マルクスが社会問題の解決として意識されているのだ。まあ、國分がドゥルーズがどうした、フーコーがこうした、と言っている哲学者なのだからその前提になっているマルクスが「チラッチラッ」と意識されて当然なんだけど。 ということは、そう、これは「革命と改良」をめぐるだといえる。 「革命と改良」はマルクス主義では古くからあるテーマだ。 改良を積み重ねて社会を改革するのか、それとも革命

    國分功一郎・古市憲寿『社会の抜け道』 - 紙屋研究所
  • 「里山資本主義」原価0円で地域再生を目指す新しいモデルがベストセラーに

    7月に発売された『里山資主義 —日経済は安心の原理」で動く』(角川oneテーマ21)が反響を呼んでいる。発売3ヶ月で16万部を突破。3年前にベストセラーとなった『デフレの正体』の著者、地域エコノミストの藻谷浩介氏とNHK広島取材班による共著である。作家の佐藤優氏や歌手の加藤登紀子さんなどの有識者が推薦。発売以来、首都圏だけでなくの舞台となった中国山地など全国で売れているという。

    「里山資本主義」原価0円で地域再生を目指す新しいモデルがベストセラーに
  • 森達也『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』書評 当事者の代弁に隠れている欺瞞|好書好日

    「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい 正義という共同幻想がもたらす当の危機 著者:森 達也 出版社:ダイヤモンド社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―正義という共同幻想がもたらす当の危機 [著]森達也 とても長い、しかも問いかけの形を採った題名。その言葉の響きは挑発的でさえある。では、いったい何を問おうというのか。BS放送の対談番組で死刑廃止論を展開した際に(森氏の死刑論は『死刑』に詳しい)一部の視聴者から寄せられた批判の多くが、「死刑制度がある理由は被害者遺族のため」という論調であったことに対して、著者はこう問う。「もしも遺族がまったくいない天涯孤独な人が殺されたとき、その犯人が受ける罰は、軽くなってよいのですか」。詭弁(きべん)のように聞こえるかもしれないが、続けて読んでいくと、著者が

    森達也『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』書評 当事者の代弁に隠れている欺瞞|好書好日
  • 女をめぐっての殺し合いを繰り返した国、まるごと音信不通の国……『国マニア』の怪しい世界 - エキサイトニュース

    ぼくの知人に、中学時代(いまから20年ほど前)、ナウル共和国という南太平洋の島国の大統領宛てに手紙を送ったという人がいる。ただ、当時東京にあったその国の領事館に手紙をことづけたものの、あとで電話で問い合わせたら、そんな手紙は届いていないと大使館員に言われたらしい。 ちなみに知人は、手紙のなかで「あなたの国では燐鉱石の採掘が盛んだそうですが、それだけでは資源が枯渇したときに困りますよ」と忠告していたという。 こんな話を思い出したのも、先頃文庫化された『国マニア』を読んでいたら、ナウルのことがとりあげられていたからだ。 それによると、この国は、島全体から採掘される燐鉱石(肥料の原料になる)を輸出して莫大な富を得ていた。このため、税金や教育費はタダ、人口1万人強のうち58%を占めるナウル人は年金で十分に暮らせるのでほとんど働かず、労働は出稼ぎの外国人まかせっきり……という状態が長らく続いていたの

    女をめぐっての殺し合いを繰り返した国、まるごと音信不通の国……『国マニア』の怪しい世界 - エキサイトニュース