バーゼル3は、主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した、国際的に業務を展開している銀行(国際統一基準行)の健全性を維持するための新たな自己資本規制をいいます。 国際統一基準行の自己資本の質と量の見直しが柱で、普通株と内部留保からなる「狭義の中核的自己資本」を、投資や融資などの損失を被る恐れがある「リスク資産」に対して、一定割合以上持つように義務づけるものとなっています。 目次:コンテンツ構成 バーゼル3の位置づけについて バーゼル3の概念について バーゼル3の要求水準について バーゼル3の新指標について バーゼル3の位置づけについて バーゼル3は、1988年に公表された、銀行の自己資本比率に関する規制である「バーゼル合意(BIS規制)」、2004年に公表された、BIS規制の内容を見直し、より金融機関のリスクを反映させた「バーゼル2」に次ぐ、新たな枠組み