僕の勤めている会社でインフルエンザが流行し、同僚がドミノのように倒れて休んでいる。見たくもない、幸薄い、うだつのあがらない顔顔顔を見ないで済むのでラッキー!といいたいがそうもいかない。過度のリストラで、ただでさえ所定の人員が足りていないからだ。実際、僕の属する営業部も、事務処理が滞り気味で、中途でピンクのチョッキを着た事務職員を採用するなどしているが、それでも所定休日の土曜日に出勤しないと回らない状態なのだ。一方、職業意識が高く、自己管理が出来てしまう僕は、自主的にインフルエンザの予防接種を受けておいたので、健康そのものだったりする。インフルエンザが蔓延して同僚が死滅しても僕だけが生き残ればいい、そんなゲスい個人主義が僕を予防接種に走らせたのだ。 体調がおかしいことに気付いたのは、突然現れなくなった大学生バイトの穴を埋めるために朝4時からレストランでマッシュポテトをつくるなどしてヘロヘロに