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  • 本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

    哲学・思想プラトン『饗宴』 アリストテレス『詩学』 アウグスティヌス『告白』 レオナルド・ダ・ヴィンチ『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』 マキァベッリ『君主論』 モア『ユートピア』 デカルト『方法序説』 ホッブズ『リヴァイアサン』 パスカル『パンセ』 スピノザ『エチカ』 ルソー『社会契約論』 カント『純粋理性批判』 ヘーゲル『精神現象学』 キルケゴール『死に至る病』 マルクス『資本論』 ニーチェ『道徳の系譜』 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 ソシュール『一般言語学講義』 ヴァレリー『精神の危機』 フロイト『快感原則の彼岸』 シュミット『政治神学』 ブルトン『シュルレアリスム宣言』 ハイデッガー『存在と時間』 ガンジー『ガンジー自伝』 ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』 ポランニー『大転換 市場社会の形成と崩壊』 アドルノ&ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』 ア

      本好きなら高校生までに読破しておきたい古典100
    • アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

      紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について はじめに オバマの希望からハランベの死まで 第一章 リーダー不在のデジタル反革命 第二章 逸脱のオンライン・ポリティクス 第三章 オルタナ右翼のグラムシ主義者たち 第四章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守文化戦争 第五章 「Tumblr」からキャンパス・ウォーズへ:美徳のオンライン経済における希少性の作り方 第六章 「男性圏」を覗いてみると 第七章 よくいる女、リア充、マスゴミ 結論 「ネタだよ」と言われてももう笑えない 評価(評者・田楽心) お知らせ ★その1 サイト運営者の一人、青野浩の翻訳書が出ます。 ★その2 友人が最近本を出したので、よろしくお願いします。 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 2016年のトランプ当選を受けて、アメリカ人の多くが、2008年のオバマ当選時との「不可解なギャップ」に首を

        アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
      • 後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」

        暗黒批評家・後藤護が著した書籍『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社)は、耳慣れない「アフロ・マニエリスム」なる概念を軸に、これまでにない切り口で黒人音楽史を捉え直した一冊だ。アフロ・マニエリスムとは、ドイツのジャーナリストで文筆家のグスタフ・ルネ・ホッケが1950年代に再評価した後期イタリア・ルネサンスの美術様式「マニエリスム」の理論を換骨奪胎し、ブラック・カルチャーに応用したもの。後藤護は、このアフロ・マニエリスムによって、奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代までを総括しようと試みた。 ジャズ・ミュージシャンにして文筆家の菊地成孔は、本書『黒人音楽史』をどのように読んだのか。リアルサウンド ブックでは、ふたりの初対談をお届けする。(編集部) 後藤護 菊地:いわゆる黒人音楽史についての本は20世紀にたくさん出ています。特にジャズ批評の多くは、歴史主義で書かれてい

          後藤護 × 菊地成孔『黒人音楽史』対談 「抑圧が強くなった時代の次にはまた爆発が来る」
        • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 疫病の年の手紙 浅田 彰

          グローバル化の行き着く先で、温暖化に代表される地球環境問題もいよいよ発火点に来ている、エボラ出血熱やトリ・インフルエンザ H5N1 などによるパンデミックの可能性も考慮しておかねばならない…。 頭ではわかっていたつもりだったし、折りにふれて話もしてきましたが、実際に新型コロナウイルス SARS-CoV-2 による COVID-19 パンデミックが起こってみると、あらためて身体的に危機を痛感するこの頃です。 2019年12月から後に Covid-19 と呼ばれることになる肺炎の流行が伝えられていた武漢が2020年1月23日に封鎖されたと報じられたとき、パンデミックは不可避だと覚悟しました。遅まきながら(というか、最初、医師たちの警告を封殺しておきながら)中国政府がそこまで危機感をもったほどのエピデミック。しかし、いかに共産党独裁国家とはいえ人口一千万人規模の都市を完全に封鎖することなどできる

          • 国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta

            人類学篇が人気だったので、たぶん求められているだろう──いや、作成者自身が求めている──フランス現代思想版をつくりました。例により作成者は専門家ではありません。またおそらく漏れているひともたくさんいます(特に1900年以前に生まれたひとは適当)。なにとぞご了承ください。 2024年6月1日 植田将暉 (6月5日更新) アンソロジーJ.デリダ ほか著 ほか『現代フランス哲学12講』,青土社,1986.10. 〔レヴィ゠ストロース、フーコー、バルトとの対話〕レーモン・ベルール 著 ほか『構造主義との対話』,日本ブリタニカ,1980.2. ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編 ほか『作家の仕事部屋』,中央公論社,1979.5. 1900年代以前の生まれガブリエル・タルド(1843–1904)タルド 著 ほか『タルドの社会学原理』,岩波書店,1923. ガブリエル・タルド 著 ほか『模倣の法則』,而

              国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta
            • 本は積んでおくだけで頭に入ってくるので読まなくておk - 屋上より

              * 序文・積ん読が頭に入ってくる話(1/4) 早稲田松竹でセルゲイ・パラジャーノフの映画を観た帰り道、身の回りでいちばんシネフィルの友人がこんな冗談を言っていた。「もし上映中に寝ちゃっても、まぶたをとおして光が透過してくるから実質観たのと同じだよ」と。そのとき、一年ほどまえの記憶がフラッシュバックした。 一年まえのわたしは京都の能楽堂にいた。知人の招待で能を観にいったのだ。能は美しいシーンと退屈なシーンが両方あり、うつらうつらしながら観ていた。能楽師である知人はそれ以上で、上演時間の半分を寝て過ごした。そして終わってから後輩が挨拶にくると、「前半はまあまあだったが後半は緩んでたな」と、落ち着きはらって指導をした。居眠りの反省や決まりの悪さは微塵もなかった。横にいたわたしは彼を見ながら思った。マジでかっこいい。彼の態度は、怠慢さではなく、ある種の専門性、プロフェッショナルな感性のあらわれだと

                本は積んでおくだけで頭に入ってくるので読まなくておk - 屋上より
              • 必読書コピペにマジレスしてみる・海外文学編(2)

                (1)はこちら。anond:20210212080317 キャロル『不思議の国のアリス』好き。ただし、当時の人にしかわからないパロディやジョークが多く、というかこの本を通じてしか残っていないのもあるので、純粋に笑えるかどうかはわからない。とはいえ、わからないなりにナンセンスさは楽しく(「ぽっぺん先生」シリーズにも引き継がれている)、トーベ・ヤンソンなどいろいろな人の挿絵も楽しめるし、こじらせ文学少年・文学少女とも仲良くなれるかもしれない。大学時代の読書サークルは楽しかったなあ。 ドストエフスキー『悪霊』ドストエフスキーの小説は基本的に頭がおかしい。ドストエフスキー自身がギャンブル依存症でユダヤ人嫌いのヤバいやつだし。 登場人物は基本的に自己主張が激しくて感情に溺れやすく、数段落数ページにまたがって独白する。プライドが無駄に高くて空想癖がひどく、思い込みが激しくて人の話を聞いちゃおらず、愛さ

                  必読書コピペにマジレスしてみる・海外文学編(2)
                • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                  2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                    ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                  • 朴先生からのご質問「内田の政治的立場は何か?」 - 内田樹の研究室

                    韓国では、内田先生は「リベラル知識人」として広く知られています。実際に多くのマスコミでは、内田先生のことを「リベラル知識人」として紹介されています。 しかし、およそ十年以上先生のほとんどのご著作を読みふけるだけでなく、新聞・雑誌・Webメディアなどの媒体に寄稿された文章を読んだり、先生が出演されているラジオ番組などを聴いている者としては、内田先生のことを「リベラル知識人」として簡単に決めつけてしまうのはちょっと違うのではないかと思われます。 たとえば、先生の「教育論」などを読んでいると、 「学校教育は惰性の強い制度であり、社会の変化に即応すべきではない。変化しないことこそが教育の社会的機能なのである」というフレーズをよく目にいたします。こういう先生の「教育」についての知見は明らかに「保守的な」考え方ですよね。 そうしているうちに先日、 中島岳志さんが書いた『「リベラル保守」宣言』という本を

                    • 「模範的社会人」になるための自己啓発読書会 第三回西野亮廣『革命のファンファーレ』|幸村燕

                      1.導入*⚠注意⚠この記事は『進撃の巨人』と『えんとつ町のプペル』のネタバレを含みます。 【キュ:キュアロランバルト お:織沢実 ハ:ハイザワ ブ:ブロードウェイ・ブギウギ】 キュ:ではお酒を持っている方は乾杯! 一同:乾杯 キュ:軽く最初に感想いってきますか。僕読んで思っていたより面白くて、少なくとも絵本産業というシステムの中でそれをハックするってものは面白かったし、そのための戦術書としては分析も明瞭だった。僕は最初西野のことをプペルめっちゃこすっている人だと思っていて、クリエイティビティもないクソだと思っていたんですよけど、なぜ西野がそこまでプペルにこだわってこすり続けるのかがわかってよかった。あとは、まず前提とされている世界観が凄く加速主義的ですよね。創作以外のものが技術に置き換えられていくというものが加速主義的な世界観。でも、それってどうなのかとは思った。あと、西野は「お金の奴隷解

                        「模範的社会人」になるための自己啓発読書会 第三回西野亮廣『革命のファンファーレ』|幸村燕
                      • 第1回 小説を書くのに、説明は要らない | 千葉雅也×保坂和志「響きあう小説」 『デッドライン』刊行記念トークイベント | 千葉雅也 , 保坂和志 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

                        著者: 千葉雅也 , 保坂和志 第41回野間文芸新人賞を受賞した、哲学者・千葉雅也さんの初めての小説『デッドライン』。この小説への授賞を強く推薦した選考委員が小説家・保坂和志さんでした。保坂さんの『書きあぐねている人のための小説入門』を『デッドライン』の執筆の参考にしたという千葉さん。書き手の計算を超えて細部が有機的に響きあう小説とはどんなものなのか、語り合いました(2019年12月16日、「文喫六本木」にて)。 会場は満員 千葉 今日は保坂さんが、『デッドライン』を読んでメモをされた資料を用意してくださっているんですよね。昨日ツイートされているのを僕も拝見して、ああ、こういうことが話題になっていくんだ、とチェックしていたのですが。 保坂 僕が定期的にやってる「小説的思考塾」の参加者も会場にたくさん来ているのですが、今日は『デッドライン』という小説がどういうふうに書かれているのか、というこ

                          第1回 小説を書くのに、説明は要らない | 千葉雅也×保坂和志「響きあう小説」 『デッドライン』刊行記念トークイベント | 千葉雅也 , 保坂和志 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
                        • ド・マン、デリダと語り合った日々:私の謎 柄谷行人回想録⑪|じんぶん堂

                          記事:じんぶん堂企画室 ポール・ド・マン(左端)と柄谷さん(右)。中央は、作家の冥王まさ子さん。イェール大学近くのカフェの前で。「78年だと思う。同席していたデリダが撮影したんじゃないか」と柄谷さん=パトリシア・ド・マンさん提供 書籍情報はこちら ――ポール・ド・マン(1919~83)との関わりについて、もう少し聞かせてください。ド・マンは、フランスの哲学者ジャック・デリダ(1930~2004)の“脱構築”を文学批評に展開してイェール学派の中心人物としてアメリカの文学界で大きな影響力を持つようになりますが、柄谷さんが渡米した1975年時点の実感としては、どうでしたか。 柄谷 まだイェールでも知る人ぞ知る存在ですよ。アメリカ国内で知られるようになっていくのは、80年前後じゃないですかね。僕は名前も知らなかった。だから、ド・マンに認められてうれしかったというのも、彼が有名だからとか何とかいうよ

                            ド・マン、デリダと語り合った日々:私の謎 柄谷行人回想録⑪|じんぶん堂
                          • 【批評の座標 第5回】「外」へと向かい自壊する不可能な運動──絓秀実『小説的強度』を読む(韻踏み夫)|人文書院

                            近年のBLM(ブラック・ライヴズ・マター)からも垣間見えるように、ヒップホップと人種差別への抗議が連動する現代において、その批評や研究から出発し、『日本語ラップ名盤100』(イースト・プレス)を上梓した韻踏み夫。第5回では、現代史の転回点である一九六八年論の代表的な批評家・絓秀実を取り上げ、その主著『小説的強度』から、いま必要な理論的展開を描きだします。 批評の座標 ――批評の地勢図を引き直す 「外」へと向かい自壊する不可能な運動――絓秀実『小説的強度』を読む 韻踏み夫 「しばしば私にはヘーゲルが自明であるかのように思える。だが、この自明は担うには重い」(『有罪者』)。なぜ今日──今日においてもなお──バタイユの最良の読者たちであってさえ、ヘーゲルの自明性をいともたやすく担えるほど軽いものであるかのように考える人々の列に加えられてしまうのだろうか。(……)過小評価され軽々しく扱われたヘーゲ

                              【批評の座標 第5回】「外」へと向かい自壊する不可能な運動──絓秀実『小説的強度』を読む(韻踏み夫)|人文書院
                            • レオ・ベルサーニをめぐって ──クィアが「ダーク」であること──|檜垣立哉

                              2022年2月にこの世を去った思想家レオ・ベルサーニ。「ダーク」なクィア・スタディーズとでも言うべきベルサーニの思想の「過激さ」を、哲学者の檜垣立哉が考察する。 レオ・ベルサーニの「過激さ」 はじめに断っておかなければならないが、私はクィア・スタディーズやジェンダー論の専門家ではない。クィア・スタディーズは、現在、アングロサクソン圏を中心に非常に幅広く、思想的な世界も社会的な運動もまきこみながら、またここでとりあげるレオ・ベルサーニもそうであるように、精神分析の理論などをもちいつつ展開されている。私はそれらの仔細をきちんと追っているわけではない。それなのにこの原稿を書いているのは、もう十年も前のことになるが、洛北出版さんから、『親密性』という、ベルサーニとアダム・フィリップスとの共著を、当時の院生と翻訳したからにほかならない。そして、ほとんど日本でニュースになることはなかったとおもうが、ベ

                                レオ・ベルサーニをめぐって ──クィアが「ダーク」であること──|檜垣立哉
                              • 【インタビュー】Otagiri 『The Radiant』| 自身のヒップホップを獲得する

                                自分がOtagiriを知ったのは、10年以上前に彼がSoccerboy名義でDJとして活動していた時。当時はいわゆるフレンチエレクトロブーム全盛で、Soccerboyは2manydjsからの影響を日本的な文脈に過剰に解釈したマッシュアップも制作しており、妙にそのミックスが耳に残っているのを覚えている。 その後しばらくして彼はラッパーとしての活動を開始。rev3.11のコンピレーションへの参加やアルバム『Think I Sing』をリリースした。ライブパフォーマンスにおける演説のようなスタイルと相まって、ヒップホップの定型からは外れつつも、強度を感じさせるそのサウンドを伴ってSoccerboyという名前を再び聞くことになるとは思わずに驚いたのを覚えている。 そして名義をOtagiriに変更してリリースされたアルバム『The Radiant』は、最初期の強度を保ちつつも、より拡張された音楽性や

                                  【インタビュー】Otagiri 『The Radiant』| 自身のヒップホップを獲得する
                                • 読書日記516 - はてなブログ大学文学部

                                  今日読んだ本: モーリス・ブランショ『文学空間』 三砂慶明『千年の読書:人生を変える本との出会い』 三砂慶明 編 『本屋という仕事』 牧野洋『官報複合体』 デヴィット・グレーバー『ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 過剰な供給が発生すると人は人工的に需要を作り出す 需要<供給 ⇒ブルシット・ジョブが生まれる条件(?) ある技術がある職種を淘汰する ⇒分業不可能性への不可避性 「人々が社会的に価値があると思えば思うほど、そして実際に社会的に貢献度が高ければ高いほど不条理にも賃金は低くなる」 もはや経済学のみでは太刀打ちできない問い ・なぜブルシット・ジョブが存在しているのか ・なぜ社会的貢献性と賃金は相反していくのか 『孤独なボウリング』 ⇒アメリカの主導した消費社会が社会関係資本を劇的に減らし

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                                  • 東浩紀氏の郵便的脱構築の未達やミヤネ屋(2022年7月19日放送)に出ていた野村修也氏から「他者の欲望の影響」を垣間見た - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                    朝6時。かつてサラリーマンをしていた時、この時間に起きて、会社に行くための身支度をする。 人間の理想的な睡眠時間は7時間らしいが、前日の11時に眠気が来るとは限らないので、4~5時間しか睡眠を確保できない日もあった。 まだ疲労が残る寝ぼけ眼をこすりながら、顔を洗い、スーツに着替え、7時前までにバス停に向かう。 調子がいい時は、何の疑問もなくバス停に向かうことができた。 しかし何日かに一度は「会社行きたくないな」という働きたくない念慮に襲われ、そして1ヶ月に一度ぐらいだろうか。 (引用元:闇金ウシジマくん(11)[ 真鍋昌平 ]) 「ギギギ・・・会社……行きたくねェーなァ…」 このように実際、玄関で少し足が止まる瞬間がある。 まるで「これは俺の意志なのか?」と、意識的に問うてるわけではないんだけど、無意識的な働きたくない欲望が、自分の足を止めた。 その間隔が、どんどん短くなってきて、自分は会

                                      東浩紀氏の郵便的脱構築の未達やミヤネ屋(2022年7月19日放送)に出ていた野村修也氏から「他者の欲望の影響」を垣間見た - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                    • blog 水声社 » コメット通信公開ページ

                                      《コメット・ブッククラブ》の機関誌『コメット通信』の一覧のページです。 配信後、一定の期間が経った号を以下で一般公開いたします(随時更新)。 * ご入会についてはこちらをご覧ください。メールマガジンの他、「書籍の特価での購入」や「イベントへのご優待」など、さまざまな特典があります。 第1号 (2020.8) 第2号 (2020.9) 第3号 (2020.10) 第4号 (2020.11) 【新型コロナウィルス・パンデミック下の文学――海外から】 第5号 (2020.12) 第6号 (2021.1) 【〈内戦〉下のアメリカ】 第7号 (2021.2) 【中平卓馬】 第8号 (2021.3) 【ミケル・バルセロ】【『言語学のアヴァンギャルド』を読む】 第9号 (2021.4) 【うけつがれるメキシコ文学】 第10号(2021.5) 【『新型コロナウイルス感染症と人類学』を読む】 第11号(20

                                      • 「"Resistance & The Blessing"のイメージ、その宇宙的断片」Text by Y.D (夢中夢)|Virgin Babylon Text

                                        「"Resistance & The Blessing"のイメージ、その宇宙的断片」Text by Y.D (夢中夢) world’s end girlfriend "Resistance & The Blessing" (Release:2023/09/09) LP/CD/DL https://virginbabylonrecords.bandcamp.com/album/resistance-the-blessing Spotify/AppleMusic/Streams https://linkco.re/rAz8g4Cv 「"Resistance & The Blessing"のイメージ、その宇宙的断片 」 text by Y.D (夢中夢) 音楽家は本人の中にどれだけ具体的なイメージがあったとしても、それを抽象化せずにはいられないパラドックスを抱える。それは音楽という表現の宿命でも

                                          「"Resistance & The Blessing"のイメージ、その宇宙的断片」Text by Y.D (夢中夢)|Virgin Babylon Text
                                        • 読書日記504 - はてなブログ大学文学部

                                          今日読んだ本: アンソニー・グラフトン『アルベルティ』白水社 フィリップ・ソレルス『バタイユと友たち』別冊水声通信 トマス・ウルフ『天使よ故郷を見よ』講談社学芸文庫 秋嶋亮『無思考国家』白馬社 モーリス・ブランショ『焔の文学』紀伊國屋書店 テリー・イーグルトン『文学という出来事』平凡社 アントワーヌ・コンパニョン『第二の手、または引用の作業』水声社 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ ツァラトゥストラ「詩人たちは嘘をつきすぎる」 バタイユ「人は言葉へと還元することはいつも不完全なままに終わる」 毎日積み上がっていくのはゴミの塊 魂は積み上がらずに空になっていく 空白を埋めよ。文学によって。 難しい本だけを鞄に入れてカフェへ行く。ある種の絶望。 「話すことはトートロジーに陥ること」 「われわれは互いに注釈をし合ってばかりいる」 引用とは対象を流通

                                            読書日記504 - はてなブログ大学文学部
                                          • 汝はいかにして“縄文族”になりしや──《JOMON TRIBE》外伝 ❷| 「タトゥーとは死のアートなんです」|精神科医・遠迫憲英

                                            汝はいかにして“縄文族”になりしや──《JOMON TRIBE》外伝 ❷| 「タトゥーとは死のアートなんです」|精神科医・遠迫憲英 縄文時代のタトゥーを現代に創造的に復興する「JOMON TRIBE」。その壮大なプロジェクトに自らの身体を捧げる「縄文族」とは一体どのような人々なのだろうか。自身「縄文族」のメンバーである辻陽介が「族」の仲間たちに話を聞く。 <<汝はいかにして“縄文族”になりしや①を読む サイドを刈り上げた長髪に、筋骨隆々の肉体、ノースリーブの袖と胸元から露出した皮膚を漆黒に覆い尽くすタトゥー。そのギラついた風貌はどう見たって常人ではない。東京の新宿を歩いていてもこれだけ目立つのだ。地元の岡山市では相当に浮いてるのではないだろうか。 その男の職業は、精神科医。JR岡山駅前でHIKARIクリニックという、日本で唯一フローティングタンクが導入された心療内科医院を運営している。名前

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                                            • 薄い本を読むパート2 - Close To The Wall

                                              いつかもやったページ数薄めの本を集めて読んでみるシーズンふたたび。 薄い本を読む - Close To The Wall 前回のは一昨年。今回はあとがき解説などを含めない、本文200ページ以下の本、というレギュレーションでやってみた。マルクスはよくわかんなかったけど、だいたいどれも面白かったですね。 薄い本はいいね、よくわかんなくてもすぐ読めて気分を切り替えられるし、短いなかにもぎゅっと詰まったものがあるのはなんかお得感がある。でも、薄い本ばかりだからもっと数読めるつもりだったのに思ったよりずっと時間が掛かってしまったので終わりです。このレギュレーションで積み上げた本がここにあるのよりも多く残ってるのでそのうちまたやるつもりはある。15冊。 カレル・チャペック『白い病』 ジャック・ロンドン『赤死病』 マックス・ヴェーバー『職業としての政治』 カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール

                                                薄い本を読むパート2 - Close To The Wall
                                              • 仏文学者・澤田 直が語る、ミシェル・ウエルベックの読み方「詩と批評が融合している」

                                                ミシェル・ウエルベックの新刊『セロトニン』は、巨大生化学メーカーを退職した男・フロラン=クロード・ラブルストが、過去の女性たちへの呪詛や悔恨を織り交ぜながら、現代社会への絶望を語る作品だ。これまでのウエルベックの作品の中でも特に陰鬱な主人公が語り手となった本作を、どのように読むか。ウエルベックが哲学者ショーペンハウアーについて著した『ショーペンハウアーとともに』の訳者であり、仏文学者の澤田 直教授に話を訊いた。(編集部) 『セロトニン』の世界も、生きる意志の表れ方の一つ ミシェル・ウエルベック『セロトニン』(河出書房) ーーフランスでは、ウエルベックの新刊『セロトニン』にどのような反響がありますか。 澤田:出版前から多くの読者が心待ちにしていて、出版後はテレビをはじめとした様々なメディアで取り上げられています。本人はほとんどプロモーションらしきこともせず、インタビューなどに応じることもない

                                                  仏文学者・澤田 直が語る、ミシェル・ウエルベックの読み方「詩と批評が融合している」
                                                • 「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展

                                                  「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展昨年ふたつの場所で展示された小田原のどかの作品を批評する。歌人・斉藤斎藤の作品を引きながら「わたし」について、またゲーム、小説、美術作品における「あなた」という代名詞が指すものの正体を分析。さらに「見る者/見せる者」両者の境界線を越境させる力について考察をめぐらす。 文=大岩雄典 小田原のどか「TOKAS-Emerging 2019『近代を彫刻/超克する』」展示風景(TOKAS本郷、2019) 写真=加藤健 画像提供=Tokyo Arts and Space 過ちは繰り返しませ いくばくか長い話が始まる。 「わたし」と「あなた」の話をするつもりだ。 歌人・斉藤斎藤の第二歌集『人の道、死ぬと町』(2016)は、〈当事者〉という主題に貫かれた1冊だ。歌人、歌集というのだから、

                                                    「あなた」と「わたし」の境界線はどこ? 大岩雄典評 小田原のどか《↓(1923-1951)》と「近代を彫刻/超克する」展
                                                  • 読書日記503 - はてなブログ大学文学部

                                                    今日読んだ本: モーリス・ブランショ『モーリス・ブランショ政治論集1958-1993』月曜社 秋嶋亮『無思考国家』白馬社 ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』 ニック・ランド『絶滅への渇望 : ジョルジュ・バタイユと伝染性ニヒリズム』河出書房新社 現代詩手帖『ブランショー不可能の彼方へ』思潮社 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今日の日記: 今日も芸術について思いをめぐらす。 あまり大きな閃きは無く、今日は平凡な日であったように感じた。 メモ 芸術が心地のよいものであれば、本質的に芸術は気づかれないことにある。 自転車に乗りながら人は普通、快適で気持ちのよいものだとはあまり感じない。 それは慣れであり、当たり前であるからである。 しかしながら、自転車は徒歩と比べ快適であることは否定できない。 快適に感じることがあればそれは疲れているときに楽に道を進め

                                                      読書日記503 - はてなブログ大学文学部
                                                    • 読書日記498 - はてなブログ大学文学部

                                                      ライナー・マリア・リルケ『芸術と人生』白水社 (2022年) 、 モーリス・ブランショ『アミナダブ』書肆心水 (2008年) 、 ヴィクトール・ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』岩波文庫を読む。 詩人リルケの芸術に対する高い関心がみてとれた。 本書において、リルケは最も優れた人物としてヤコブソンとロダンを挙げた。 ヤコブソンを調べたが、言語学者であった。 本日、大型書店にてヤコブソンがどんな本を書いているのか確かめてみた。 『一般言語学』やその他一冊立ち読み。音韻論は英文科に入れば一度は触れるが関心は持てず、ヤコブソンはしばらく読まないことにした。 ロダンは最も優れた彫刻家として名高い。 どうやら小説家のバルザック、ユゴーと関わりのある人物であるらしい。 芸術と文学の親和性にはやはり着目すべきではないだろうか。 パリが芸術の街であるならば、芸術を知るためにはやはりフランス文学にも触れたいと個

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                                                      • アール・デコの館で往時の輝きを想う 東京都庭園美術館 建物公開展 - Miyukeyの気まぐれブログ

                                                        東京都庭園美術館の「アールデコの貴重書展」へ行って来ました☆ 貴重書の展示も良かったのですが、 この度の目玉は、なんと言っても 贅を尽くし、こだわりぬかれたアールデコの館であり 旧朝香宮邸であった建築物を堪能できること!! 展覧会場として使用されている時とは、また異なる表情を見せてくれる 年に一回だけの建物公開展。 純粋に建築自体を鑑賞できる貴重な機会です♪ (会期は、2022年6月12日(日)まで) 東京都庭園美術館は、私の大好きな美術館。 今までにも何度かブログで取り上げています。 アールデコ建築と旧朝香宮についての詳しい説明は、 こちらで書いています。 miyukey.hatenablog.com 過去に東京都庭園美術館で開催された展覧会の感想を書いた記事です。 「キューガーデン 英国王室が愛した花々」展 (東京都庭園美術館) ボタニカルアートに魅せられて♪ - Miyukeyの気ま

                                                          アール・デコの館で往時の輝きを想う 東京都庭園美術館 建物公開展 - Miyukeyの気まぐれブログ
                                                        • 映画『去年マリエンバートで 4 Kデジタル・リマスター版』公式サイト

                                                          バロック風の豪奢で陰鬱な、迷路のようなホテル。夜会服をまとった紳士淑女たちが、演劇やコンサートに無表情に身を沈め、いかさまゲームに興じ、人形のようにワルツを踊り、ナンセンスな会話を繰り返している。 そこに、ひとりの男がやってくる。 去年出会い、恋に落ち、そして1年後に駆け落ちする約束をした女をここから連れ出すために。しかし再会した女は、そのようなことは全く覚えていないと拒絶する。あなたの夢物語でしょうと。まるで、このホテルには過去など、はたまた恋や愛などという概念は存在しないかのように。 彼女は去年の出来事を忘れてしまったのか?忘れたふりをしているのか?それとも、男が嘘をついているのかー?だが、男には確信があるようだ。 彼女の夫と思しき男の視線をかいくぐり、去年確かに愛し合った事実を証明しようとする。 男は急いでいる。何度失敗しても語り続ける。 そんな男の言葉を聞くうちに、女の心にも徐々に

                                                            映画『去年マリエンバートで 4 Kデジタル・リマスター版』公式サイト
                                                          • 読書日記510 - はてなブログ大学文学部

                                                            今日読んだ本: 久住邦晴『奇跡の本屋をつくりたい』ミシマ社 森田邦久『量子力学の哲学:非実在性・非局所性・粒子と波の二重性』講談社新書 モーリス・ブランショ『文学空間』現代思潮新社 西山雄二『異議申し立てとしての文学ーモーリス・ブランショにおける孤独・友愛・共同性』御茶の水書房 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ ブランショ 「言語は人間的現実と世界を基礎づけるものである」 「文学言語は事物を表象するのではなく、言葉から成立する独立した世界をつくり上げる」 ジャーナリスト、山本美香「知らないことは罪だ」 自分の意見とはなにか。 自分は何をもってそれを意見とみなすのか。 客観的な意見と主観的意見の境界。 問う。 「あなたのその意見の何パーセントが無知によるものであるとあなたは考えますか」 言葉が明確になること。 文字が光ること。 音が光ること。

                                                              読書日記510 - はてなブログ大学文学部
                                                            • 読書日記514 - はてなブログ大学文学部

                                                              今日読んだ本: プラトン『国家』 デヴィット・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』 ブックオカ『本屋がなくなったら困るじゃないか:11時間ぐびぐび会議』 三砂慶明『千年の読書:人生を変える本との出会い』 池田晶子『残酷人生論』 モーリス・ブランショ『終わりなき対話Ⅱ』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 「わかる」には二種類ある ・想起 ・わかったと思う 「わかる」前に人は何をわかったか予め知っているという不思議 それを経験せずに「わかった」と言う人は「わかったつもり」と言える わからないことをわかろうとすること ⇒池田晶子「想像的努力 ≒ 愛する力」 「君は私でないからわからない」⇒思考の放棄 池田晶子「情報とは損得」 良い情報とはなにか判定するには、「生きるとはそもそもなにか」が分かっていなければならない オラクル

                                                                読書日記514 - はてなブログ大学文学部
                                                              • 『ローベルト・ヴァルザーとの散策』カール・ゼーリヒ、ルカス・グローアほか/ 新本史斉訳 - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

                                                                ローベルト・ヴァルザーとの散策 作者:カール・ゼーリヒ 白水社 Amazon 「今日ローベルト・ヴァルザーが忘れられた作家のひとりに数えられていないのは、まずもって、カール・ゼーリヒがヴァルザーを気にかけた、という事実のおかげである」 (W・G・ゼーバルト『鄙の宿』p.118) ゼーバルトはそう書いた上で、その功績として真っ先に「ヴァルザーとの散歩の報告」を挙げている。それは、精神病院で暮らしていたヴァルザーと接触し後見人となったゼーリヒが、二人で何度もした散歩について記録したもので、すなわち本書を指す。刊行は一九五七年だから、六十年以上経っての日本語訳ということになる。 2020年、本書の訳者である新本史斉さんによるヴァルザー論なども出て、ようやく一般読者もヴァルザーの人となりについて触れられるようになったという昨今である。 ちなみに、新本史斉さんと書くのは、自分がヴァルザーについて書い

                                                                  『ローベルト・ヴァルザーとの散策』カール・ゼーリヒ、ルカス・グローアほか/ 新本史斉訳 - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ
                                                                • 新・読書日記121 - はてなブログ大学文学部

                                                                  モーリス・ブランショ『終わりなき対話 III 書物の不在(中性的なもの・断片的なもの)』筑摩書房(2017) パトリシア・ヒル・コリンズ『インターセクショナリティの批判的社会理論』勁草書房)(2024) ユルゲン・ハーバーマス『討議倫理 〈新装版〉』法政大学出版局(2013) ジョナサン・ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』紀伊国屋書店(2014) 執行草舟『悲願へ 松下幸之助と現代』PHP研究所(2019) 成田大起『「批判」の政治理論: ハーバーマスとホネットにおける批判の方法論』勁草書房(2023) 新・読書日記121 – ラボ読書梟

                                                                    新・読書日記121 - はてなブログ大学文学部
                                                                  • やれやれだぜ。レイモンド=チャンドラー『長いお別れ』解説、あらすじ!! - 桜の園でつかまえて

                                                                    始めに 始めに 語りの構造、背景知識 等質物語世界の語り手(フィリップ=マーロウ)を育んだもの アフォリズム(風習喜劇)、リアリズム 変人チャンドラー BL作家チャンドラー 物語世界 あらすじ 総評 結構癖が強い小説 関連作品、関連おすすめ作品 参考文献 始めに 始めに 今年、チャンドラリアン(?)の原りょうが亡くなられました。新作が話題になっている村上春樹もチャンドラーファンとして、屡々やれやれすることが知られています。また、私も最近インスタでポルノ画像を要求されやれやれしていることが知られています。そこでやれやれ名人(?)チャンドラーの代表作、『長いお別れ』について解説レビューを書いていきます。 リンク 語りの構造、背景知識 等質物語世界の語り手(フィリップ=マーロウ)を育んだもの ハードボイルド小説といえば、等質物語世界の語り手を設定し、その視点から見聞きしたエピソードを書き綴るとい

                                                                      やれやれだぜ。レイモンド=チャンドラー『長いお別れ』解説、あらすじ!! - 桜の園でつかまえて
                                                                    • ジャン=リュック・ナンシー『モーリス・ブランショ 政治的パッション』|読書人WEB

                                                                      なぜ、本を読むのか? Why do we need to read books なぜ、本を読むのか?本書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれた本の中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

                                                                      • 読書日記435 - はてなブログ大学文学部

                                                                        モーリス・ブランショ『カフカからカフカへ』のつづきと、 フランツ・カフカ『城』のつづきをよむ。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ブランショは、カフカが無意味なものを意味付けたと語る。 確かに、カフカの小説は何気ない日常の細かな出来事が延々と語られる。 ありきたりな感想かもしれないが、私が本書を読みながら、何故ここまで日常の細かな描写を強調しているように感じたのかというと、いうまでもなく現代社会の時間の流れかたが、非常に無機質で空虚なものだとカフカが強く思っていたのだからかもしれない。 ブランショが述べたことは、日常生活の無意味性を価値化する試みを、小説を通してカフカが表現したということなのかもしれない。 小説ではわずか1分の出来事を、読み手としては1時間のように感じることができる。 無意味に時間が過ぎていく感覚

                                                                          読書日記435 - はてなブログ大学文学部
                                                                        • 読書日記496 - はてなブログ大学文学部

                                                                          スーザン・ソンタグ『こころは体につられて: 下』河出書房新社 (2014年) 、 『ブランショ生誕100周年 : 次の百年の文学のために 現代詩手帳特集版ブランショ2008』思潮社 (2008年) 、 里中李生『私は昨日まで日本を愛していた』イースト・プレス (2021年) 、 ディケンズ『大いなる遺産 上』新潮文庫を読む。 ディケンズは分からないが、それ以外の3冊はそれぞれベクトルは違えど、共通点として「芸術」がある。 ソンタグは多くの芸術に関する批評書を出しているが、今日は日記を読んだ。 ソンタグは多感で恋愛体質であるように感じる。 恋愛に関する日記が多い。 そして、芸術が好きな人間は恋愛にも積極的であるような印象を持ってしまった。 里中氏は好き嫌いの分かれる作家である。 私は一時期嫌いになったことはあるが、勉強を重ね、今では本の内容を参考にすることが多い。 オスカー・ワイルドや仏文学

                                                                            読書日記496 - はてなブログ大学文学部
                                                                          • 【東京都庭園美術館】アール・デコ様式の室内装飾に感嘆~『建物公開2023 邸宅の記憶』鑑賞 - ぶらりうぉーかー

                                                                            こんにちは。今回は、東京都・白金台にあるアール・デコ建築で知られる『東京都庭園美術館』のご紹介です。 現在開催中の「建物公開2023 邸宅の記憶」を鑑賞してきました。年間3本ほどの展覧会が開催されますが、年1回の「建物公開」展覧会の時だけ、館内の写真撮影がOKになります。 入園口 「目黒駅」から徒歩7分ほどの”駅近”の美術館です。 美術館への入館料は企画展により異なりますが、「庭園」のみ有料で見学する事もできます。「庭園入場料」は一般200円。(2023年5月時点) なお、展示会「建物公開2023 邸宅の記憶」の開催は2023年6月4日(日)まで。観覧料は一般1,000円。 本館(旧朝香宮邸) 美術館の本館入口前に到着。旧朝香宮家のアール・デコ様式を取り入れた邸宅であった歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されています。 沿革を見ると、首相公邸として政府が借り受けたり、赤坂迎賓館が開設する

                                                                              【東京都庭園美術館】アール・デコ様式の室内装飾に感嘆~『建物公開2023 邸宅の記憶』鑑賞 - ぶらりうぉーかー
                                                                            • 中上健次が選ぶ150冊 - 昼の軍隊

                                                                              中上健次の没後出版された『現代小説の方法』という本は、彼の講演をまとめたものだが、最後におまけのような形で、「中上健次氏の本棚──物語/反物語をめぐる150冊」という章があって、中上が選んだ150冊の本のリストが載っている。元々は、1984年に、「東京堂書店神田本店でのブックフェア用に配布されたパンフレット」に載っていたもののようだ。以下、そのリスト。 『古事記』(岩波文庫) 『宇津保物語』(『日本古典文学大系10~12』岩波書店) 『日本霊異記』(東洋文庫、平凡社) 『太平記一・二』(角川文庫) 『往生要集一・二』(東洋文庫、平凡社) 『神道集』(東洋文庫、平凡社) 『説教節』(東洋文庫、平凡社) 『謡曲集』(『日本古典文学大系40~41』岩波書店) 上田秋成『雨月物語』(旺文社文庫) 上田秋成「春雨物語」(『春雨物語・書初機嫌海』新潮社) 近松門左衛門「心中天網島」(『日本古典文学大系

                                                                                中上健次が選ぶ150冊 - 昼の軍隊
                                                                              • ツインテールの天使——キャラクター・救済・アレゴリー〈1〉 - てらまっとのアニメ批評ブログ

                                                                                以下のテクストは2011年に頒布された同人誌『セカンドアフター』に掲載されたものです。 希望なき人々のためにのみ、希望は私たちに与えられている。——ヴァルター・ベンヤミン 1 2011年3月11日――あの日を境に、オタク文化もまた変わってしまったのだろうか。森川嘉一朗によれば、オタク文化は「永続する強固な日常(とその閉塞感)」の上に成立してきたが、いまや「永続する日常という基盤自体に亀裂が走っている」*1。また竹熊健太郎によれば、オタク的な表現は「変質するしかない」。なぜならそれは、オタクの「豊かな日常を前提としたライフスタイル」に支えられているからだ*2。森川と竹熊のツイートは賛否両論を呼んだが、あのとき感じられた「終わり」の感覚は、いまなお多くの人の心に影を落としているのではないだろうか*3。 「終わりなき日常」はたしかに終わった*4。けれどもそれは、東浩紀が指摘しているように、私たち

                                                                                  ツインテールの天使——キャラクター・救済・アレゴリー〈1〉 - てらまっとのアニメ批評ブログ
                                                                                • 読書日記513 - はてなブログ大学文学部

                                                                                  今日読んだ本: モーリス・ブランショ『文学空間』 西山雄二『異議申し立てとしての文学ーモーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性』 斎藤環/与那覇潤『心を病んだらいけないの?うつ病社会の処方箋』 勝間和代『やればできる』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ カフカ「私は作家以外の何ものにもなれないし、なりたくもないです」 ブランショ、文学史にたいして苛立つ。 文学史⇒全体(文学史)のための部分(作品) バタイユ全集が公にされることに対する異議。 「思想を横領しようという欲望」 欲望。 資本。 真理は金銭的価値に還元され得るのだろうか? 需要がある⇒満たす⇒供給の「有用化」 有用性とは真理か。 欲望を真理で満たすことはできるのか。 明日はプラトンを読み直し。 資本主義が搾取でない理由を挙げよ。 また、それは真理に還元し得るのかも併せて説明せよ

                                                                                    読書日記513 - はてなブログ大学文学部