米国の名門ビジネススクールに通う人たちのあいだで、近年、「デザイン」の授業の人気が高まっています。世界中の企業が大きな変革を迫られるようになった今、組織が求める人材像にも変化が見られるからです。 イリノイ工科大学のデザインスクールで学び、現在はデザインファームbiotopeの代表を務める佐宗邦威氏は、これから必要とされるのはH型の人材だと言います。 H型の人材とはどんな能力を持つ人たちなのか──彼の著書『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』からの抜粋をお届けします。 越境人材というキャリア イノベーションを語る上で、デザイン、エンジニアリング、ビジネス、という3種類の人材が交差する“地図”を描くことが重要です。 自分と違うスキルを持った人とチームを組むことをベースにしたとき、自分がどの領域をコアにして強みを発揮し、他の領域を得意とする人と組む必要があるのかが明確になります。 ちな