人は誰でも恋をすると思っていないでしょうか?。私もその女子大学生に会うまではそう思っていました。私も少しは恋愛してきたし。でもその学生はそうした感情を持たないため、いや、持たないことを理解してもらえないために苦しんでいました。この文章は「アセクシュアル」という言葉を一人でも多くの人に知ってもらうためにつづります。(ネットワーク報道部 宮脇麻樹記者) あすかさん(仮名・当時20歳)と初めて会ったのはあるファミリーレストラン。当時からLGBTを取材テーマにしていた私。その当事者に会うという取材でした。直前にもらった、「よく知られているLGBTではないですよ」というメールが少し気がかりでした。席に着き私が「どんなタイプ(のLGBT)なのですか」と聞くと学生は「“アセクシュアル”なんです」と答えてくれました。アセクシュアル?え?、。恥ずかしい話、その言葉、私は全く知りませんでした。