新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛を受け、観光客減少による大久野島(広島県竹原市忠海町)のウサギの栄養状態を心配する声が上がっている。島を所管する環境省は、餌や水やりを推奨していないが、観光客から安定的に餌を与えられて約千匹に繁殖した経緯があるため。関係者は対応に苦慮している。 【動画】立体マスクの作り方 大久野島への主要な玄関口である忠海港フェリーターミナルを運営管理する忠海港回漕(かいそう)店によると、4月に同港から島に向かったのは20日時点で2082人。2万1380人だった前年同月から約8割減った。2017年に過去最多の約40万7千人に達した観光客数は大幅に落ち込む見通しになっている。 観光客減を受けてウサギに与えられる餌や水も減っている。春は繁殖時期でもあり、栄養状況を心配する意見がある。ただ、ウサギは1970年代に持ち込まれたものが繁殖したため、環境省は保護対象にしておら
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