甲状腺は体の様々な機能を調節している器官です。 機能が低下する原因として最も多いのが『橋本病』です。 本来は体を守るべきリンパ球 が、自分の甲状腺を自分ではない外敵と見なして攻撃する自己免疫病で、慢性甲状腺炎ともいいます。 炎症ですが、ウイルスや細菌によるものではなく、感染しません。 炎症で甲状腺組織が破壊されても予備力によってホルモンがつくられ、多くの場合は支障がないのですが、破壊が進行すると甲状腺機能低下となります。 治らないと言う意味では難病ですが、治療できるので怖い病気ではありません。ただ、いろいろな症状から他の病気に間違われがちです。ノドが腫れると良く言われますが、ほとんど腫れない場合もあり、これだけでは決め手になりません。 男性よりも女性の方が数倍多く、年齢とともに増えます。4、50代以降の女性では1、2割の人が橋本病と言われますが、治療が必要な機能低下が起こるのは、このうち1