2019年1月に著作権法の改正が施行されました。また2018年末にはTPP(環太平洋パートナーシップ協定)が発効し、著作権の有効期限が著作者の死後50年から70年に延期されるなど、著作権法の変更が行なわれています。デジタルアーカイブを構築、運用するうえでもこれら著作権に対処して進めていかなければなりません。現在の美術著作権、特にインターネットを通じた美術著作権において注意するべき点を、甲野正道(こうの・まさみち)氏にご執筆いただきました。甲野氏は、『現場で使える 美術著作権ガイド2019』(全国美術館会議編、美術出版社、2019)の著者であり、文化庁長官官房著作権課長や国立西洋美術館副館長を歴任され、現在は大阪工業大学で特任教授を務められています。デジタル社会に対応した美術に関わる著作権を確認しておきたいと思います。(artscape編集部) はじめに 2018年から2019年にかけては、
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