2012年2月10日(金)、第4回 SPARC Japan セミナー2011 「学術情報流通の未来を切り開く―電子ジャーナルの危機とオープンアクセス―」 (主催:SPARC Japan (国立情報学研究所) 共催:富山大学附属図書館)が、富山大学黒田記念講堂会議室において開催されました。当日の富山は、16年ぶりに積雪80cmを記録する悪天候であったにも関わらず、約50名の参加者がありました。日本動物学会事務局長である永井裕子氏の司会進行の下、電子ジャーナルの価格高騰など、大きな困難をかかえている学術情報流通の現状と、その打開策としてのオープンアクセス(インターネットを介して学術論文を誰もが無料で閲覧可能な状態にすること)の推進などの問題をめぐって、充実した講演と活発な討論が行われました。 まず最初の登壇者である国立情報学研究所(以下「NII」)の森いづみ専門員からは、「NIIによる学術情報