市場規模は「5.9兆円」 「LGBTIQ」に「LGBTs」も 複雑な「LとGとBとT」の仲 「LGBT」っていう言葉、最近よく聞きますよね。「性的少数者の人々を指す言葉」ということは、知っている人が多いかもしれません。でも、「なぜLGBTと呼ぶのか?」は、ご存じですか?今までのように「性的少数者」と呼んではダメなのでしょうか。意外と知られていない、「LGBT」という言葉の歴史をたどります。(朝日新聞東京社会部記者・原田朱美) 市場規模は「5.9兆円」 まずは基本から。「LGBT」は、四つの言葉の頭文字です。 L=レズビアン。女性の同性愛者。 G=ゲイ。男性の同性愛者。 B=バイセクシュアル。両性愛者。 T=トランスジェンダー。心と体の性が一致しない人。 「LGBT」は、元々は欧米など海外で先に使われていました。国連も「LGBT」という表記を使い、人権保護に取り組んでいます。ここ数年で、日本