世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題の取材を続けているジャーナリストの鈴木エイトさんが十七日、「旧統一教会と政治の癒着」をテーマに東京都足立区内で講演した=写真。 鈴木さんは、二〇〇〇年代に警察が霊感商法の摘発に乗り出したのを機に、旧統一教会が自民党の国会議員らとの関係を重視し、選挙などで協力してきたと説明。「メディアの監視が働かないところで、旧統一教会と政治家の関係が続いた。共存共栄の関係がエスカレートした」と指摘した。 オウム真理教による地下鉄サリン事件などにより、カルト対策の必要性が認識されながら、被害を防げなかったとして「一番大事なのはカルトの予防教育。次世代に何を伝えるか。検証をしないと未来に進めない」と強調した。二世信者の存在にも触れ「偏った思想を植え付けられ、人権が侵害されている」と訴えた。