「何をやっても『内村以来』と書かれるのは、正直複雑」 「僕が何連勝しても、前人未到にはならない」 数々の偉業を成し遂げた体操界のレジェンド、内村航平さんと比べられることへの葛藤を、日本のエース、橋本大輝選手はかつて、こう語っていた。 その2人の対談が初めて実現したのは去年12月。 “内村航平を超える”ことへの苦悩と、橋本選手がたどり着いた新たな境地。 そして、内村さんが橋本選手に「1つだけ伝えたかったこと」とは。 (スポーツニュース部 沼田悠里) 橋本選手(22)は、東京オリンピックに19歳で初出場し、史上最年少で個人総合金メダルを獲得したニッポン体操界のエース。 内村さん(35)は現役時代、6種目で争う個人総合で前人未到の記録を打ち立ててきた。オリンピック2連覇、世界選手権では史上最多の6連覇を達成。国内外の大会で40連勝を果たした体操界のレジェンドだ。 内村さんの後を継ぎ、新たな王者と