ブラジルのサントスFCは、日本を含む世界中で認められている伝統的なクラブだ。2012年、アルビレックス新潟からグレミオ・マウアエンセに期限付き移籍していた西村竜馬と話した時、「日本で最も有名なブラジルのクラブはどこ?」と尋ねた時のことを今でも覚えている。彼が口にしたクラブの名前は「サントスとサンパウロ」だった。 サントスがブラジルで最も有名なクラブの一つであるのは当然だ。王様ペレやネイマールらが在籍し、“キングカズ”こと三浦知良もプレーしたクラブだ。歴史と誇りを持つブラジルの強豪クラブは、長く日本のサッカーファンから尊敬と称賛の的だった。だからこそ、今回サントスがV・ファーレン長崎のファビオ・カリーレ氏を新指揮官として招聘した際に事態は非常に恥ずべきことなのだ。12月19日、カリーレ氏がサントスの新監督に就任し、プレシーズンからチームの指揮を執ると発表されたが、まだ長崎との契約が1年間