大切なのは結果という「出口」 そもそも、道塾学園に投資部が創設されたのは、明治初期に突如として現れた、1人の天才数学少年によってでした。学園の運営者がその生徒に投資を行わせたところ、巨額の利益を上げたため、学園は資産を少年に託すことを決定。少年は数名の優秀な仲間とともに、生徒だけによる投資部を設立し、現在の基礎を築いたのでした。 主人公・財前は、先輩の指導のもとで投資を始めます。しかし先輩に「買った後はどうやって売る?」と聞かれ、答えに窮する財前。先輩・月浜蓮(つきはまれん)は本棚からノートを取り出し、財前に見せます。それは、あの天才少年が書いた「投資の格言ノート」でした。 先輩が見せた格言とは「株ハ入口ニアラズ。出口ニアリ」というもの。「多くの人は、間違った株を買いたくないがために、買うための努力はする。しかし買った後のことを考えていないために必ず失敗する」と語る蓮。そこには、結果を得る
