クリスマスにふさわしいあいさつは「Merry Christmas(メリークリスマス)」か、それとも「Happy Holidays(ハッピーホリデー)」か。クリスマスを目前に控えた米国で、クリスマに交わす言葉が議論を呼んでいる。仕掛け人はドナルド・トランプ大統領。選挙戦の時に、当選したら「メリークリスマス」を使うと支持者に約束。大統領として初めて迎えるクリスマスに、公約通り、至るところで「メリークリスマス」を発している。一方、敢えて「メリークリスマス」でなく「ハッピーホリデー」を使う米国人も増加。背景には、多宗教国家ならではの事情がある。 「メリークリスマス」で大歓声 今月8日、フロリダ州で支持者向けの集会を開いたトランプ大統領。目を引いたのは、会場のあちこちで支持者が掲げた「メリークリスマス」のサインボード。演説するトランプ氏の前にも、緑地に赤で大きく「メリークリマス」と書かれたサインボー