産業別では最も賃金が高いのは、男性が金融業・保険業(46万8100円)で、最も低い運輸業・郵便業(26万1700円)に比べると、約1.8倍の開きがある。雇用形態別には、男性の場合正社員は、33万7400円であるのに対して、非正規雇用の社員は22万2000円で、非正規は正社員の66%程度の賃金となっている。昨今、さまざまな角度から議論されている非正規雇用問題だが、正規─非正規の格差は一向に埋まらないのが現状だ。 厚労省の調査では、都道府県別の集計も出している。そこから製造業・男子に絞って、ベスト10とワースト10を抜き出したのが表1。製造業・男子に絞ったのは、後でみるTech総研調査の回答者属性との間で、整合性を可能な限りもたせるためである。それによれば、トップは東京都の40万8500円、以下約6万円と大きく水が開いて、大阪、神奈川、愛知、京都、三重などが続く。ワーストのほうは、全国最低が青