~ 専門家は語る(ライフバランスマネジメント 代表取締役社長 渡部卓氏)【前編】~ 銀色の優美な羽根を持つ、ウスバカゲロウ。寿命が短いことで知られ、「儚さ」の代名詞として知られている。 ところが、最近は企業内にも「カゲロウ社員」が増えつつある。なんと、入社して1年経つか経たないうちにうつを発症し、休職、あるいは退職していく新人が後を絶たないというのだ。 企業のメンタルヘルスに詳しい、ライフバランスマネジメント 渡部卓代表取締役社長に聞いた。 自己主張が激しく他罰的―― 若手に多い「第3のうつ」 「これまでのうつは、変化を嫌うまじめな『メランコリー親和型』、頑張り屋やせっかちの『タイプA』といった人々に見られました。グローバル化などで急激な変化にさらされ、業務量がどっと増えている今の企業社会で、うつが増えるのは当然の成り行きだったのです。 しかし、最近はこれらとは違う『第3のうつ』