2001年1月、自民、公明の両党によって旧植民地出身者と子孫の特別永住者が日本国籍を取る要件を緩和する「国籍取得特例法案」を作成しました。 この法案が出された時、私は50年かかってやっと、本来の姿になりつつあるなと感慨深いものがありました。 日本国により朝鮮半島が日本領となり、朝鮮人が日本人になり、生まれた時から「日本国籍」だった私の祖父母が新天地を求め内地に渡りました。日本が戦争に負け、朝鮮半島は韓国と朝鮮民主主義人民共和国になり、日本人だった祖父やまだ幼かった父母は「朝鮮籍」(国籍を意味しません、半島出身者であること、日本人ではないことを示す)になりました。半島から渡ってきた1世は自分たちが日本人ではないという処遇に納得していたのかもしれません。実際の所どうだったのか、残念ながら聞く機会を永遠に失ってしまいましたが。でも2世である父母たちは、日本人の友達と同じように日本で生まれ、育