マオリの頭部、仏上院が返還認める法案を可決 2009年 06月 30日 19:07 JST [パリ 29日 ロイター] フランス議会の上院は29日、フランスの探検家が19世紀にニュージーランドから持ち帰った先住民族マオリの頭部を、返還させる法案を可決した。 1875年からこの頭部を所有していたルアン市の自然史博物館に対し、返還を求める圧力が年々増加していた。 入閣したばかりのミッテラン文化相は「人身売買による文化を作るのではなく、尊重と交流の文化を作る」とコメント。今後、この法案は下院で審議されるという。 フランスでは2002年にも議会の決定により、「ホッテントットのビーナス」と呼ばれた先住民族のサラ・バートマンさんの遺体が南アフリカに返還されている。バートマンさんの遺体の複数の部分は、1974年までパリの博物館に展示されていた。