『儲かっている製品はどれだ?』 『販売をやめにする製品はどれだ?』 『新製品の利益が出てないが、黒(黒字)になる見込みはあるのか?』 製造業の経営会議や企画会議で、最近良く耳にする言葉である。この問いに対して、迅速に答えられる企業は少ない。何故だろう? 多くの企業は、高額な会計パッケージを導入し、精緻な原価計算や損益データを見ることができるはずである。それにも関わらずに、前述のような重要な意思決定が出来ていない。長年多くの企業にて、経営管理や原価管理などのコンサルティングに従事してきて思うことがある。今の会計(&コストマネジメント)は、製造業を理解していない!製造業のための会計が存在しないのである。今の会計の考え方に問題点が大きく2つ存在すると感じている。 問題(1):過去の計算が中心となっている! 原価・コスト・利益などの損益関連のデータは、過去の結果を計算する事に注力していることである
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