シリーズ「オペマネの思考法」の第1回では、お茶のサプライチェーンの例を用いて、事業プロセスから戦略を組み立てるというオペマネの思考法を紹介した。トップダウンで、降ってわいたような戦略を、現場が事業プロセスに無理やりに落とし込むというような勘違いのリーダーシップの真逆と理解していただきたい。 今回は戦略立案の有効な手段として使われるSWOT分析の落とし穴を指摘し、オペマネの思考法である「問題解決」からの切り口を考える。SWOT分析を用いて、現状維持を正当化して、問題解決に取り組まない日本の製造業がとるべき思考法を提案する。 問題解決の障害となる SWOT分析の落とし穴 事業戦略立案におけるSWOT分析は、事業部の強み(Strength)と弱み(Weakness)を列挙した上で、事業部にとっての機会 (Opportunity)と脅威(Threat)を列挙し、この4つの項目すべてをまな板の上に乗