世界の産業用ロボットの7割を日本製のロボットが占めている。海外から見れば、日本はロボットの国。政治家よりもロボットの方が認知度は高そうだ。そんな日本がつくるロボットの一つで、人間型ロボットが本書が取り扱うアンドロイド。商業化されれば私たちの生活がどのように変わるのだろうと妄想しながら本書を読むことをおすすめする(個人的にASIMOやEVOLTAも欲しいのだが、筆者がつくるアンドロイドはかなり欲しい)。 ネットで動画検索してもらえばいいが、筆者がつくるアンドロイド「ジェミノイドF」は見た目は人間そっくりで、動きもとても人間らしい。ロボット特有の「不気味の谷」(見かけが人間そっくりなのに動きがロボットのようで隔たりがあること)がかなり克服されている。アクチュエータ(モータ等を使って体を動かす装置)を空気で伸び縮みする空気アクチュエータを使い、無音で且つしなやかな動作を再現できるようにしている。