東京都の石原慎太郎知事は29日の記者会見で、東日本大震災に関連し、「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」と述べ、被災者に配慮して今春の花見は自粛すべきだとの考えを示した。 石原知事は「今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくる」と指摘。さらに「(太平洋)戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」とも語った。 都は既に、花見の名所となっている一部の都立公園について、節電などのため入園者に宴会自粛を呼び掛けている。 【関連記事】 「できること一生懸命やる」=震災の避難所を視察 野菜の流通策を検討=被災地の福島県訪問 「津波は天罰」=石原都知事「我欲を洗い落とす必要」 性描写漫画「一利もない」=規制条例の成立で 性描写、日本は野放図=規制条例案で