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ブックマーク / horikawad.hatenadiary.com (24)

  • STAP細胞と小保方さんは日本を変えうる - クマムシ博士のむしブロ

    ※当記事を発表後、STAP細胞研究の論文内のデータに不自然な箇所があることが指摘されはじめた。 STAP細胞の研究論文内の不自然な画像データ: むしブロ また、2014年2月14日時点での再現性はまだ確認されていない。これらの点もふまえて、当記事を読んでいただければ幸いです。 ・STAP細胞と小保方晴子さんについての報道 先週、理化学研究所の研究グループがSTAP細胞に関する研究発表を行った。この研究成果が科学的に大きなインパクトをもつことと、研究を主導した小保方晴子さんが30歳の女性研究者であることから、連日のように加熱した報道が続いている。 報道の中には、研究成果とは直接関係のない小保方さんのキャラクターを全面に打ち出すようなものも多い。これに対し、より研究成果を強調するような報道を望む声もあがっている。研究成果の詳細を知りたいと思う人は多い。このブログでは、そのような層に向けて、あえ

    STAP細胞と小保方さんは日本を変えうる - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2014/02/06
  • 遺伝子改変で鼻センされた蚊 - クマムシ博士のむしブロ

    吸血するネッタイシマカ image from Wikimedia commons 日はこれから夏にかけて虫が元気いっぱいにあふれる季節である。虫好きにはたまらない季節が来るわけだが、虫好き人間でも嫌な虫はいる。蚊はそんな虫の代表だろう。 蚊の中には黄熱、デング熱などのウィルス、そしてマラリア原虫を媒介する、「かゆいかゆい」だけでは済まない非常に困った輩もいる。ネッタイシマカAedes aegyptiもそんな輩の一員だ。ほとんどの蚊は温血動物であれば誰かまわず吸血するのだが、このネッタイシマカはヒトを優先的に見分けて吸血する。浮気しない一途な性格なのだ。いや、むしろ厄介な粘着ストーカーだ。 そんな厄介なストーカーに対して、素晴らしい対抗策がある。虫よけスプレーだ。虫よけスプレーにはディートという化学物質が含まれるが、これを蚊は嫌うのだ。この写真にあるように、その効果は一目瞭然だ。 蚊やその

    遺伝子改変で鼻センされた蚊 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2013/06/27
    "この写真にあるように、その効果は一目瞭然だ。" の、リンク先の写真がかゆいかゆいかゆいかゆい
  • 納豆フォトコンテスト結果発表 - クマムシ博士のむしブロ

    先週告知した納豆フォトコンテストですが、たくさんの納豆フォトを応募いただきました。みなさま、ご協力どうも有り難うございました。 むしブロ+納豆フォトコンテスト審査委員会による厳正な審査を行いましたので、その審査結果をここで発表させていただきます(この記事を読み進めると目がネバネバしてきますが。どうかご了承ください)。 まず、佳作の作品から。 佳作1: こまさん (‏@koma_mk) 納豆ご飯にみそ汁という、日の朝を体現したシンプルな作品ですね。お箸が綺麗なのも粋です。 佳作2: ririri@砕けそうさん (@ririri1108) 見ている者に迫り来る納豆の群衆を捉えた構図、そして賞味期限が2週間ほど過ぎた納豆ということで、アグレッシブさが表れています。 佳作3: KazNさん (@KazN2) これも至近距離で納豆を切り取った迫力ある作品に仕上がっています。白米の白さと納豆の褐色の

    納豆フォトコンテスト結果発表 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2013/06/17
    何でも編んじゃう203gouさんだーーーー!
  • アルファブロガーのメレ子さんにメレンゲが腐るほど語ってもらいました - クマムシ博士のむしブロ

    私が発行しているオンラインジャーナル「むしマガ」の特集として、人気ブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」を運営するアルファブロガー・メレ山メレ子さんのインタビューを日から掲載する。4時間弱に及ぶインタビューからは、こちらも勉強になるような気付きがたくさん得られた。 メレ子さんとは彼女が座長を務めたニコニコ学会βのむしむし生放送に登壇者として呼んでいただいたことで、縁ができた。ネット上で大きなプレゼンスをもつメレ子さんに対して、最初は「もし高飛車な人だったらどうしよう」とビクビクしていたのだが、そんな心配は杞憂に終わった。実際のメレ子さんは物腰柔らかく、細かい気配りを忘れない才色兼備の方だった。彼女のおかげで、むしむし生放送では余計なことに神経を使わずにすみ、プレゼンに集中することができた。 メレ子さんは平日は会社員としてフルタイムの勤務をこなしながら、むしむし生放送や昨年行われた昆虫大学な

    アルファブロガーのメレ子さんにメレンゲが腐るほど語ってもらいました - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2013/05/23
    メレさんのキリリと引き締まった表情に鮮やかな触覚が映える
  • クマムシの育て方 (助手ガール編) - クマムシ博士のむしブロ

    以前、このブログでクマムシの採集方法について書いた。今回は「クマムシを飼ってみたい」というマニアックな読者向けに、クマムシの飼育方法を伝授したい。 1000種類以上が知られているクマムシの中で、飼育できる種類はほんのわずかである。クマムシの生態を調査する研究者が少ないため、ほとんどの種類でその性が判明していないからだ。ここでは、私が札幌市の橋の上に生えるコケの中から採集し、飼育系を確立したヨコヅナクマムシの飼育方法について紹介しよう。 ヨコヅナクマムシ (撮影: 堀川大樹) ヨコヅナクマムシの飼育にあたって用意する道具は、以下の通り。 1. ペトリディッシュ 2. ミネラルウォーター(ボルビック) 3. 寒天 4. パスツールピペット 5. 実体顕微鏡 6. クロレラ(生クロレラV12) 7. ビーカー まず、ヨコヅナクマムシの家となる寒天培地を作る。今回もクマムシ助手にデモンストレーシ

    クマムシの育て方 (助手ガール編) - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2013/05/23
    助手ガールさん美しい!
  • 納豆菌の無差別テロ攻撃により人類滅亡までのカウントダウンがはじまった - クマムシ博士のむしブロ

    「納豆菌は、地球侵略のために宇宙から飛来したエイリアンである」 私はこれまで、自らの身を危険にさらしながらも、この重大事実について告発し続けてきた。 みんな納豆菌を甘く見ない方がいい もう一度言う。みんな納豆菌を甘く見ない方がいい。 納豆菌の陰謀を知らない人のために、納豆菌についての情報を以下に要約する。 ・・・・・・ 1. 納豆菌は芽胞という特殊モードを形成し、宇宙空間でも耐えられるほど頑健なボディに変わる。この芽胞を殺すのは、非常に困難である。 2. 納豆菌が芽胞を形成するときに、SASPs (small acid-soluble proteins)とよばれる特殊なタンパク質群が作られ、芽胞のDNAを保護する。このSASPsは、納豆菌以外では、地球上のどの生物にも存在しない。 3. 納豆のネバネバ成分であるγ-ポリグルタミン酸の50〜70%はD型とよばれる光学異性体で構成される。地球上

    納豆菌の無差別テロ攻撃により人類滅亡までのカウントダウンがはじまった - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2013/04/02
    め、メルマガ、ずっと迷ってたけど申し込もうかな……
  • オタクと変態はモテる - クマムシ博士のむしブロ

    オタクや変態がモテるためには、自らの歪んだ性癖を隠さずに誇りをもってアピールするべきだ。 オタクや変態だからモテないと思い込むのは、大きな間違いである。確かに、オタクや変態は異性からいぶかしげな眼で見られがちだ。嫌われることもある。だから、自分の趣味や性癖が異性にバレるのを極端に恐れ、隠そうとする。ちょっとファッションに気を使ってみたり流行りの話題についていく努力をして、「普通の人カモフラージュ」を試みる。 だが、これはモテるためには逆効果なので、今すぐやめるべきだ。このような行為は、その他多くのマジョリティ、つまり普通の集団の中に飛び込んで自らを目立たなくしてしまうことである。マニュアル通りのPRポイントをエントリーシートに書きこむ就活生のように、好かれも嫌われもしない当たり障りのない人間になってしまうことだ。 世の中にはマジョリティから逸れた尖った人間、つまり、変わった性癖を持つ人たち

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    kubohashi
    kubohashi 2013/02/24
    この図を生きる糧としたい
  • バッタ博士によるバッタ本の目次がキてる件 - クマムシ博士のむしブロ

    写真: 前野ウルド浩太郎博士 このブログやメルマガでもたびたびフィーチャーし、コアなファンを獲得しつつあるバッタ博士・前野ウルド浩太郎氏が、11月20日にバッタのを出版することになった。 孤独なバッタが群れるとき<サバクトビバッタの相変異と大発生>: 前野ウルド浩太郎 著 (東海大学出版) 338ページにもおよぶボリュームもさることながら、そのキてる目次が嫌でも目を引く。 目次 はじめに 第1章 運命との出逢い 一縷の望み 師匠との出逢い サバクトビバッタとは? 黒い悪魔との闘い−絶望と希望の狭間に 相変異 コラム バッタとイチゴ コラム バッタ注意報 第2章 黒き悪魔を生みだす血 白いバッタ ホルモンで変身 授かりしテーマ ホルモン注射 触角上の密林 論文の執筆 コラム バッタのエサ換え コラム 伝統のイナゴの佃煮 第3章 代々伝わる悪魔の姿 相変異を支配するホルモン 補欠人生に終止符

    バッタ博士によるバッタ本の目次がキてる件 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2012/11/11
    「HAHAHAいくら親しい間柄でいらっしゃるからってこれは法螺を吹きすぎでしょう」と出版元を確認したときのこの驚きったらもう
  • バッタに憑かれた男との出会い - クマムシ博士のむしブロ

    写真: 前野ウルド浩太郎博士 バッタに憑かれた男こと、バッタ博士の前野ウルド浩太郎氏がメレ山メレ子氏主催の昆虫大学に出演するらしい。 11/17(土)・18(日)神田の旧電機大校舎にて、虫の魅力をプロに学ぶイベント「昆虫大学」開講します!: メレンゲが腐るほど恋したい 他にも多くの昆虫専門家が講義をするそうなので、興味のある方は立ち寄られてみるとよいだろう。 そしてバッタ博士、近々バッタまで出版するようだ。2013年はバッタ博士がブレイクする年になるかもしれない。 このブログでバッタ博士を紹介してからというもの、その強烈さが巷でウケて、結婚願望を抱く血迷った女子まで出現する始末である。何かがおかしい。何かがおかしいのだが、そんな女子はバッタ博士の一挙手一投足が気になって仕方がないのだ。 ということで、この奇妙な需要に答えるべく、私がバッタ博士と初めて会った時のエピソードをここに一部紹介し

    バッタに憑かれた男との出会い - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2012/11/03
    "そしてこの時から8年を経て30歳を過ぎた現在も、彼の外見にはあまり変化が見られない" 堀川さんもそうなのだろうなという確信めいた何かが
  • ヤマトシジミの奇形は原発の影響によるものなのか - むしブロ+

    原発や放射線関連の話題をブログで触れると面倒なことになるのでこの記事はメルマガに書こうと思ったが、社会的な意義を考えてやっぱりブログに書くことにした。 先日、琉球大学のグループにより、福島第一原子力発電所から飛散した放射性物質の影響によりヤマトシジミというチョウに奇形が生じている、という旨の研究結果が報告された。 チョウの羽や目に異常=被ばくで遺伝子に傷か−琉球大: 時事ドットコム The biological impacts of the Fukushima nuclear accident on the pale grass blue butterfly: Scientific Reports 時事ドットコムのニュース記事にでていた以下の研究者のコメントには激しい違和感を覚えざるをえない。 大瀧准教授は「影響の受けやすさは種により異なるため、他の動物も調べる必要がある。人間はチョウとは

    ヤマトシジミの奇形は原発の影響によるものなのか - むしブロ+
    kubohashi
    kubohashi 2012/08/16
  • キュリオシティと火星生命探査の今後 - むしブロ+

    キュリオシティ(Image credit: NASA) 2012年8月6日、火星探査機キュリオシティが火星に無事着陸しました。管制室で歓喜に沸くNASAの人々の姿がフィーチャーされ、キュリオシティのアクロバティックな火星着陸に人々が熱狂しました。 しかし、キュリオシティのミッション内容はあまり伝えられていないように見えます。キュリオシティの主たるミッション、それは生命の痕跡を見つけることです。 ・生命の痕跡 "Biosignature" さて、ここで生命の痕跡と書きましたが、これは英語のBiosignatureの訳です。Biosignatureは宇宙生物学の中で非常に重要な研究分野で、生命の痕跡を元素、分子、ミクロおよびマクロな構造と様々なレベルで検証するものです。 電信柱におしっこの跡があれば、「ああ、ここは犬が通ったな。いや、どこかのおじさんかもしれないな」ということが推測できますよね

    キュリオシティと火星生命探査の今後 - むしブロ+
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    kubohashi 2012/08/11
    "地球外生命体を鑑賞するサファリツアーに参加したい" したいしたい。それまでに宇宙酔い用の酔い止めが開発されていますように。
  • ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 - むしブロ+

    今週からアメリカのアトランタで行われている、NASA主催の宇宙生物科学会議(Astrobiology Science Conference)に出席しています。日、会場では「ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかった」とする研究発表がありました。 2010年末にNASAのWolf-Simon博士らが大々的に発表した、細菌GFAJ-1がヒ素をDNAの部品として使うことができるという発見。この発見の報告直後から、データの信憑性や実験方法の問題について、多くの指摘がされてきました。そしてついに、他の研究者らによる追試がなされ、GFAJ-1はDNAにヒ素を取り込まないとする結果が発表されたのです。 GFAJ-1. Image from Wikimedia ここで、Wolf-Simon博士らが発表した元々の研究内容を手短に説明します。 彼女らは、カリフォルニアにあるヒ素濃度の高いモノ湖から単籬した細菌GFA

    ヒ素細菌のDNAにはヒ素がなかったーライバル研究者らが発表 - むしブロ+
    kubohashi
    kubohashi 2012/04/20
    ほひー、そうだったのKA!
  • クマムシナイト@ロフトプラスワン - クマムシ博士のむしブロ

    全国のクマムシファンのみなさま、お待たせいたしました! 超レアなクマムシ・ザ・ビッグイベント開催決定!です! 国内を代表する4人のクマムシ研究者がクマムシについて語り倒すナイトイベント、その名も「クマムシナイト」。会場は知る人ぞ知るサブカルチャーの殿堂、新宿ロフトプラスワン。 詳細は以下の通りです。 クマムシナイト 【日時】 2012年3月13日(火) OPEN 18:30 / START 19:30 【会場】 新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2  アクセス 【出演者】 荒川和晴(慶応大学) 國枝武和(東京大学) 鈴木忠(慶応大学) 堀川大樹(パリ第5大学) 【イベント内容】 地上最強の動物として知名度が上昇中のクマムシ。 乾燥や放射線、そして宇宙空間でも生き延びたその強さと生態の秘密について、国内を代表する4人の現役クマムシ研究者が語り尽くす初のクマムシナイトイベ

    クマムシナイト@ロフトプラスワン - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2012/02/21
    しゅぷり しゅぷられ ぎゅるん ぎゅるん する(@kumamushisan) みわくの ちゅーずでー ないと!
  • クマムシトリビア総集編 - クマムシ博士のむしブロ

    ヨコヅナクマムシの電子顕微鏡写真(撮影:堀川大樹 行弘文子) こんにちは、クマムシ研究者の堀川です。私はたまにTwitter(@horikawad)でクマムシトリビアをつぶやいているのですが、今回は新たに書き下ろしたトリビアも加え、総集編という形でお贈りしたいと思います。 クマムシという生きもの自体がトリビア的存在なわけですが(実際にトリビアの泉でも紹介されました)、これから紹介するトリビアは、クマムシのトリビア、つまりトリビアのトリビアというマニアックな知識ばかりです。これを読んだ後には、立派なクマムシマニアになること受け合いです。 それでは、クマムシトリビア総集編、スタート! ★クマムシのかたち・進化トリビア★ ■ クマムシの種類を判別するには、爪の形・咽頭器官の長さと幅の比率・卵の表面の突起の形などを調べなければならない。クマムシの体長は1ミリメートルにもならないため、ミクロン単位(

    クマムシトリビア総集編 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2012/01/01
    "つまり、クマムシは乾眠動物の中でダントツでかわいいといえる。"
  • バッタに憑かれた男 - クマムシ博士のむしブロ

    Image credit: Kotaro Ould Maeno サバクバッタという、砂漠に生息する巨大バッタがいる。このサバクバッタ(Schistocerca gregaria)は、主にアフリカから中東およびアジアにかけて度々大発生し、穀物に甚大な被害を与える害虫である。 Image credit: Kotaro Ould Maeno サバクトビバッタには、相変異という興味深い現象が見られる。かれらは、個体密度が低い環境では孤独相とよばれるモードになっている。しかし、個体が密集した環境で生育すると、その子どもは親に比べて飛翔力に優れた形態をもち、群れを作るようになる。体色も、緑色から褐色へと変化する。このモードは、群生相とよばれる。この群生相になったバッタの大群が、1日に100km以上もの距離を移動し、農作物をい荒らすのだ。 孤独相(上)と群生相(下)のサバクトビバッタ Image fr

    バッタに憑かれた男 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2011/11/20
    鬼気迫る愛
  • みんな納豆菌を甘く見ない方がいい - クマムシ博士のむしブロ

    image from Wikipedia もしあなたが、納豆菌のことを納豆作りのために必要なだけの貧弱な菌だと考えているなら、それは納豆菌のことをみくびっていると言わざるをえない。 納豆そのものや、納豆菌から産生されるナットウキナーゼが、健康増進作用を持つと代替医療団体やテレビ局によって持ち上げられることもある。だがこれは、納豆菌たちが画策した印象操作にすぎない。 栄養補助品として販売されるナットウキナーゼ 後述する通り、彼らは当に恐ろしい奴らなのだ。 納豆菌の学名はバチルス・サブチリス・ナットー(Bacillus subtilis var. natto)。枯草菌のグループに属している。 家庭用に販売されている粉末状の納豆菌 こいつらは、栄養不足になると芽胞を形成する。この芽胞のスペックは半端ではない。まさに不死身ともいえる、驚異的な耐性能力があるのだ。 そのスペックとは、 ・栄養源な

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    kubohashi 2011/11/05
    ΩΩΩ<ナ、ナットウダッテーー!!!
  • 【書評】『現代免疫物語』 - クマムシ博士のむしブロ

    少し前になりますが、2011年のノーベル賞受賞者が発表され、ノーベル生理学医学賞には免疫学において大きな貢献を残した米仏の3氏が選ばれました。 受賞対象となった自然免疫の分野でエクセレントな業績を残した大阪大学の審良静男教授が受賞されなかったのは残念ですが、その業績の価値は受賞したボイトラー博士とホフマン博士のそれと比肩するものです。 私は免疫学とは遠く離れた分野の研究をしているので、免疫に関する知識ははるか昔に大学の講義で身につけた程度で、しかもほとんど忘れてしまいました。ですので、シンポジウムなどでたまに免疫に関する研究発表を聞いても、登場する細胞や分子の種類の多さと、それらの役者たちの免疫ネットワーク上での関係性を把握しきれずにチンプンカンプンの状態が続いていました。 そこで、今年のノーベル賞を機に、免疫学の入門書を読んでみようと思い書を手にとりました。書の著者の一人は、免疫学の

    【書評】『現代免疫物語』 - クマムシ博士のむしブロ
  • 幼虫をゾンビにしてドロドロにするウィルスの粋な生活史 - クマムシ博士のむしブロ

    寄生生物が自分にとって都合の良いように宿主の行動を操る現象は、古くから知られていました。このブログでも以前、アリをゾンビにして操るカビについて取り上げました。 今回、マイマイガの幼虫に寄生するウィルスは、たった一つの遺伝子によって幼虫の行動を変化させることが報告されました。 A Gene for an Extended Phenotype このウィルスは、バキュロウィルスとよばれます。遺伝子工学では、カイコ培養細胞からタンパク質を大量合成する際にベクター*1として使われます。このバキュロウィルスは、節足動物にしか感染しません。マイマイガに感染・寄生する種類のバキュロウィルスは、自分にとって都合の良いように宿主である幼虫をゾンビ化させて、行動を変化させます。 通常、マイマイガの幼虫は昼は地面に近い場所で身を隠しており、夜になると樹上へと上って葉をべます。しかし、バキュロウィルスが寄生したゾ

    幼虫をゾンビにしてドロドロにするウィルスの粋な生活史 - クマムシ博士のむしブロ
    kubohashi
    kubohashi 2011/09/14
    「こちらでご覧いただけ」るドロドロ幼虫画像が「ドロォーー」としか表現できない状態でギャー! となりました。
  • 無重力ネコ - クマムシ博士のむしブロ

    ちょっと面白い動画を見つけました。 だいぶ昔にアメリカ空軍の航空宇宙医学部門によって行われた、ネコを使った無重力実験の模様です。 ネコが無重力状態でどのような反応をするか見ているようです。 まず、ネコを重力のある状態で落下させ、きちんと立ち直る行動をとることをデモンストレーションしています。 次に、試験用飛行機の中で15秒間の0Gを作り出し、その条件下ではネコの立ち直り反射が失われることを確認しています。 なんとなく、軍人たちはネコを使って楽しそうに遊んでいるようにも見えますね。 【関連記事】 無重力ドリンク

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    kubohashi
    kubohashi 2011/09/11
    じたばたしている
  • クマムシ集会・イン・パリ - クマムシ博士のむしブロ

    去る2011年8月19日、パリにてクマムシ集会を開催しました。今回は、クマムシ集会のリポートをお届けします。(お店の許可を得て写真を撮影しています。) ★★★★★★★★★★★★ 【7:20 pm】 クマムシ集会の会場に到着。この時間でも、パリはまだ明るい。会場は、オペラ座から少し歩いたところにある日料理店「ふじた」。 パリの日料理店では老舗の方で、この日も我々以外に日人客が何組か来ていた。店内の雰囲気は、昔ながらの寿司屋といったところ。昭和の香りのする落ち着いた店だ。 さて、今回の集会には、多くの参加者が駆けつけてくれた。 以下は、参加者の写真。 その数なんと、500以上。いや、駆けつけてくれたのではなくて、実験室から運ばれてきたのだが。 メッシュの上に、小さな茶色の点々が見えるだろうか。これらが、ヨコヅナクマムシである。このヨコヅナクマムシたち、乾眠状態で代謝が止まっている。つま

    クマムシ集会・イン・パリ - クマムシ博士のむしブロ
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    kubohashi 2011/09/07
    "クマムシたちと私がだらだらと日本食を楽しむ会"!