岩手県知事選(9月6日投開票)に立候補を表明していた元復興相の平野達男参院議員(61、無所属)が7日、立候補を取りやめる意向を固めた。午後に岩手県庁で記者会見を開いて表明する。安全保障関連法案を進める安倍政権の支持率が下がるなか、苦戦を強いられている埼玉県知事選に続き、岩手県と平野氏辞任に伴う参院補選で3連敗しかねない事態を避けるべきだという自民党本部の意向が働いたとみられる。 平野氏は、地元が同じ小沢一郎氏と民主党などで行動を共にしていたが決別。今年4月、「小沢王国」を切り崩したい自民党の働きかけで立候補を表明した。平野氏側の説明によると、東日本大震災からの復興の進め方などを訴えたい考えだったが、国政課題の安保関連法案が争点化しつつあり、焦点がずれてしまうことへの懸念が取りやめる理由になったという。 岩手県知事選では、小沢氏が率いる生活や民主、共産が、3選を目指す現職の達増拓也氏(51)