【花巻東0―1清峰】泣くな菊池、夏がある。第81回「センバツ高校野球」第12日は2日、甲子園球場で決勝戦が行われ“みちのくの怪腕”こと菊池雄星投手(3年)を擁する花巻東(岩手)は清峰(長崎)に0―1で敗れ準優勝。惜しくも東北勢初優勝を逃した。3連投の菊池は清峰打線をわずか1点に抑えながら、打線の援護に恵まれなかった。試合後、互いに投手戦を展開した清峰・今村猛投手(3年)に歩み寄った菊池は夏の再戦を誓った。 あれだけ遠かった本塁ベースがすぐ目の前にあった。9回2死。二塁走者の菊池は同点を信じて一目散に三塁を蹴った。しかし代打・佐々木の飛球は左翼手のグラブに収まりゲームセット。甲子園を沸かし続けた菊池の春は本塁の1メートル手前で終わりを告げた。 「最後、本塁を踏ませてもらえなかったのは野球の神様が“まだ早い、日本一の投手になって戻ってこい”と言ってるのだと思います。またここに戻ってくるため