高級文具メーカー「モンブラン」は25日、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の枝部分を材料にした万年筆を、東日本大震災から4年となる3月11日に発売すると発表した。 113本限定。 一本松は、陸前高田市に約7万本あった松原の中で震災の津波に唯一耐えたが、海水により枯死した。保存作業が進められ、2013年に復元作業が完了した。保存の過程で切り落とされた枝を使って「後世に語り継がれるものをつくってほしい」と、市が同社に依頼していた。 同社によると、一本松の枝を使った文房具は初めて。限られた材料しかないため「3・11」にちなんで113本を製造し、1本を市に贈ることにした。持ち手部分とキャップに一本松の枝が使われており、戸羽太市長の直筆サイン入り証明書が付く。値段は1本48万1000円(税抜き)。20%が市や市内のNPO法人に寄付されるという。 この日、陸前高田市のホテルで開かれた記者会見には、フィ