第5回 技術力が足りない私。スペシャリストになりたい! 樋口研究室 山本隆之 2009/2/24 前のページ|1 2| ■ハードウェアの専門家、Bさんの行動から 何度か報告をもらった後の、あるときのことです。 プロジェクトでまた障害が発生したそうです。今度はハードウェアのトラブルで、ハードウェアの専門家のBさんが呼ばれました。 Bさんはあわてませんでした。ゆっくりと、問題があったサーバの場所まで行き、慣れた手つきでエラーログを取得し始めました。Aさんはこう感じたそうです。 「やっぱり、本物の専門家は違うなぁ……」 しばらくBさんの様子を観察していたAさんは、奇妙なことに気付きました。 エラーログの解析をしている様子は全然ありません。マニュアルを見ているわけでも、インターネットで調べているわけでもありません。Bさんが何をしたかというと、さっと携帯電話を取り出して、誰かと話を始めたのです。 「