職業やポジション、キャリアウーマンになるか専業主婦になるかなど、いったい人生とはひとりの人間がそれらを選べるものなのだろうかと思う時がよくある。 私は大学を出る時、25歳まで芸能活動して後は結婚するつもりだった。だが、それからもう30年近く働き続け、結婚もしていない。 30代、それならとシングルマザーになろうと思った。だが子供どころか愛犬ですら面倒を見られていない始末だ。 最初、細々とでも女優活動をしようと思ったが、すぐ挫折し、タレントになり、今は執筆業だ。 英語を喋れるような女性になりたい。一人の時間はピアノを楽しむ女性になりたい。そんな希望はことごとく頓挫した。 最近は、“夢を見る”“計画をたてる”ということに無力感すら感じる。 だいたい、自分の職業がいったい何なのか、そのアイデンティティですら確立しているかどうかも危ういものだ。 そんな私にとって、羨ましいのが○○業という職業が自他共