2007年は一部でマイクロブログ、ミニブログというものが流行った。米国のtwitterが上陸してから日本でもインスパイアされて各種サービスが立ちあがった。メールのように日記に「件名」と「本文」があることにかねてから疑問を持っていた私にとって、このマイクロブログの流れは実に心地よいものだった。 電車で中づりを読むと中身をもう読まなくてもいいと思うことはないだろうか? SNSの日記タイトルやブログのRSSを眺めているとこれに近い感覚をよく持つ。クリックするかどうかは、表示されている件名(見出し)に対してさらに深く知りたいという「好奇心」が立ちあがった時であり、その「好奇心」は「書き手への個人的な興味」か「情報への興味」のどちらかである。 件名という10文字程度の文字列は、その後に続く100文字から200文字の本文に呼び込むためのキャッチコピーの役割を果たしている。情報の発信のプロである編集者が