[速報]AWS LambdaがRubyに対応。さらにカスタムランタイムであらゆるプログラミング言語にも対応へ。AWS re:Invent 2018 Amazon Web Servicesはラスベガスで年次イベント「AWS re:Invent 2018」を開催中です。 Amazon.com CTOのWerner Vogels氏による基調講演では、AWS Lambdaが対応するプログラミング言語にRubyが加わったことが発表されました。
2013年から2017年のあいだ、スタートアップを含む2000以上の組織に対して、いかに組織のパフォーマンスを加速するかという聞き取り調査を行い、その調査結果をまとめたものです。 その調査結果のひとつにこのグラフがあります。 これは組織のエンジニアの人数とそのパフォーマンスを、組織の違いによって示したものです。 横軸がエンジニアの人数、縦軸はエンジニアあたりの1日のデプロイ数を指標としたパフォーマンスです。 これによると、パフォーマンスの低い組織はエンジニアが増えるとデプロイ数も減少しています。普通のパフォーマンスの組織はエンジニアが増えてもデプロイ数に変化はありません。 一方でパフォーマンスの高い組織はエンジニアが増えるほど指数関数的にデプロイ数が増えていきます。メルカリが目指しているのはここです。 これは単純にアーキテクチャをモノリシックからマイクロサービスへ移行するだけでは実現できま
Javaアプリケーションを自動的にDockerイメージにビルドしてくれる「Jib」、Googleがオープンソースで公開 Googleは、Javaアプリケーションを自動的にDockerコンテナ化するツール「Jib」をオープンソースで公開しました。 JavaのビルドツールであるMavenもしくはGradleのプラグインとしてJibをインストールすることで、Docker環境の構築やDockerfileなどを記述することなく、ビルドプロセスのなかで構成を読み取り、Dockerコンテナのイメージを生成、Dockerコンテナのレジストリへの登録まで自動的に行ってくれます。 これまでJavaアプリケーションをDockerコンテナ化するには、JavaアプリケーションをビルドしたうえでDocker環境を用意してDockerfileを記述し、そこでDockerイメージを生成するといった手順が必要でした。 Ji
Kubernetes対応コンテナランタイム「containerd 1.1」正式リリース。CRIにネイティブ対応し、Dockerより軽量で高速な動作を実現 コンテナ型仮想化を実現するDockerは、その内部にコンテナランタイムとしてcontainerdと呼ばれるソフトウェアを内蔵しています。 このcontainerdはもともとDocker社によって開発されてきましたが、標準的なランタイム実装を実現するために、Docker社から中立的な団体であるCloud Native Computing Foundationに(CNCF)に、2017年3月に寄贈されました。 コンテナ実装の一本化へ向かうか。DockerとCoreOSがそれぞれのコンテナ実装をCloud Native Computing Foundationへ寄贈すると協同提案 - Publickey containerdは現在もDocker
Cassandraのストレージエンジンを入れ替えて高速化した「Rocksandra」、Instagramがオープンソースで公開。Javaのガベージコレクションによる遅延を大幅に解消 Instagramは、NoSQLデータベースのCassandraで発生していたJavaのガベージコレクションに起因する遅延を解消し、高速化した改良版Cassandraをオープンソースで公開したと発表しました。 ストレージエンジンとしてキーバリューストアの「RocksDB」を用いたことから、同社はこの改良版Cassandraを「Rocksandra」と呼んでいます。 JavaのガベージコレクションがCassandraの遅延を発生させている 同社がRocksandraの開発に至った経緯は、エンジニアブログ「Open-sourcing a 10x reduction in Apache Cassandra tail
まつもと氏「これまでたくさんのRubyのイベントがありましたが、私自身が開催しようと言ったことはありませんでした。ただ、Rubyの4分の1世紀はエポックメイキングなことだと思ったので、やってみたいねと言ってみたら、あれよあれよと立派なイベントになり、大変ありがたく思っています」 「ソフトウェアの誕生とはなんでしょう? ソフトウェアには物理的実体はない、概念上の存在です。じゃあ、Rubyはいつからあるのか? 私の中でRubyはいつ生まれたのかと考えると、おそらく、Rubyという概念が生まれたとき、それは名前が重要なので、Rubyという名前が生まれたときではないかと思います。 私は昔からプログラミング言語に関心があって、とうとうプログラミング言語を作ろうと考えたときに、会社の先輩とどんな名前にしようかと相談しました。名前というのは重要で、名前をつけた日こそがRubyの生まれた日ではないかと思い
コンテナ型仮想化の技術や実装はDockerが登場する以前から存在していたとはいえ、IT業界で本格的にコンテナの活用が始まったと言えるのは、やはり2013年3月に当時のdotCloudからDockerが登場したことがきっかけでしょう。 そうして始まったコンテナ時代の第一章は今年2017年、コンテナの標準仕様がOpen Container Initiativeによって策定完了し、コンテナオーケストレーションの事実上の標準がKubernetesに決まったことで基盤技術の基本要素がおおむね固まり、一つの区切りがついたように見えます。 そして今後は、この基盤技術を用いたコンテナによる分散アプリケーションのための様々なサービスや開発、テスト、デプロイ、本番環境に対応したツールやサービス実行環境などのソリューションが登場し、競う段階へ入っていくのではないでしょうか。 この記事では、Docker登場から現
サービス障害を起こさないために、障害を起こし続ける。逆転の発想のツールChaos Monkeyを、Netflixがオープンソースで公開 米国でビデオオンデマンドサービスを提供しているNetflixは、Amazonクラウド上でわざとシステム障害を起こすためのツール、Chaos Monkeyをオープンソースで公開しました。 Chaos MonkeyはAmazonクラウド上で使うツール。Amazonクラウド上のインスタンスをランダムに落としまくることで、サービスに対して仮想的な障害を引き起こしてくれます。 NetflixはこのChaos Monkeyを実環境で使うことで、本物の障害が起きたとしてもサービスが継続できることをテストし続けてきました。Netflixのブログ「Chaos Monkey released into the wild」から引用します。 There are many fail
[速報]HashiCorp、インフラ変更全体にまたがるアクセス権を設定する「Sentinel」発表。「Policy as Code」を実現するフレームワーク。HashiConf'17 仮想マシンの構成管理ツールであるVagrantなどで知られるHashiCorpは、9月18日からイベント「HashiConf'17」を開催しています。 同社は20日(日本時間)、新ツール「Sentinel」を発表しました。 同社はAWSやAzureなどのクラウドをコードで構成する「Terraform」など、インフラ構成をコードを用いて自動化するさまざまなツールを提供しています。 こうしたツールは便利な一方、操作ミスや記述ミスなどがあると一気にインフラを破壊してしまい、ビジネスに大きな影響が出かねません。 Sentinelは同社のインフラ構成ツール全体にまたがるアクセスポリシーを設定することで、アクセス権のない
NGINXからアプリケーションサーバ「NGINX Unit」がオープンソースで登場。PHP、Go、Pythonに対応。Java、Node.jsにも対応予定 NGINX UnitはNginxの開発者であるIgor Sysoev氏が設計し、NGNIXのソフトウェア開発チームが実装したもので、同社としてはNginxと同等の開発プロセスと品質を実現しているとしています。 現時点でPHP、Go、Pythonに対応。Java、Ruby、Node.jsにも対応予定です。 NGINX Unitの最大の特徴として挙げられているのは、最初から動的制御が可能なように設計されており、アプリケーションの入れ替えやバージョンアップなどを再起動することなくシームレスに行えるところです。 RESTful APIやJSONによるコンフィグレーションの変更やリロードもリアルタイムかつ動的に反映されるとのこと。 また、同一サー
Google、継続的デリバリに対応したデプロイ自動化ツール「Spinnaker 1.0」リリースを発表。GCE/GKEだけでなく、AWS、Azure、OpenStackなどマルチクラウド対応 SpinnakerはもともとNetflixが開発し、2015年にオープンソースとして最初のバージョンを公開しています。 参考:Netflix、マルチクラウド対応の継続的デリバリを実現する「Spinnaker」をオープンソースで公開 このときすでにNetflixの開発にGoogleは参加しており、その後もSpinnakerの開発が進められてきました。 Spinnakerはデプロイに求められるほとんどすべての機能を備えていると、次のように説明されています。 In Spinnaker, deployments are orchestrated using custom release pipelines,
果たしてGitLab.comで何が起きたのでしょうか? これまでの経緯をまとめました。 スパムによるトラフィックのスパイクからレプリケーションの不調へ GitLab.comは今回のインシデントについての詳細な経過を「GitLab.com Database Incident - 2017/01/31」で公開しています。また、もう少し整理された情報がブログ「GitLab.com Database Incident | GitLab」にも掲載されています。 これらのドキュメントを軸に、主なできごとを時系列に見ていきましょう。 1月31日16時(世界協定時。日本時間2月1日午前8時)、YP氏(Yorick Peterse氏と思われる)はPostgreSQLのレプリケーションを設定するためにストレージの論理スナップショットを作成。これがあとで失われたデータを救う幸運につながります。 1月31日21時
Docker 1.13正式版登場。複数Dockerイメージをまとめてデプロイする「Docker Stack Deploy」、使われていないイメージを削除する「Docker System Prune」など新機能 コンテナ型仮想化を実現するDockerの最新版「Docker 1.13」がリリースされました。 Docker 1.13では、通常のアップデートで行われるバグフィクスや安定性の向上、性能向上のほかに、いくつかの新機能が追加されています。なかでももっとも注目すべきき新機能が「Docker Stack Deploy」です。 Docker Stack Deployは、1つのComposeファイルの設定により、複数のDockerイメージで構成されるサービスをまとめて複数のコンテナに対してデプロイできる、という機能です。
タスク管理ツール「Trello」、アトラシアンによる買収に合意。TrelloはJIRAやConfluenceと統合へ向かう 開発ツールやコラボレーションツールを提供しているアトラシアンは、タスク管理ツールベンダの「Trello」の買収について同社と合意したと発表しました。 We're thrilled to announce plans to add @trello to our product family! More at https://t.co/Q33GznaUfc pic.twitter.com/GWJc4xtzX7 — Atlassian (@Atlassian) 2017年1月9日 Trelloは、カンバン方式をベースにしたタスク管理ツールをサービスとして提供するベンダ。同名のサービスである「Trello」は、シンプルで分りやすく、チームにおけるタスク管理やプロジェクト管理、
[速報]GitHub、コードレビューのための新機能を発表。コードの行ごとや課題ごとにコメント可能。GitHub Universe 2016 GitHubはイベント「GitHub Universe 2016」をサンフランシスコで開催しています。 初日の基調講演に登壇した同社CEO兼共同創業者のChris Wanstrath氏は、新機能のCode Reviewを発表しました。 Chris Wanstrath氏。 Pull requestはGitHubを使う上で核となる機能だ。Pull Requestはコードに関するコラボレーションの方法としては優れているが、コードをレビューする方法としてはあまり優れた手段ではなかった。 これについてはいくつもの改善を続けてきた。
米EMCとCoreOSが相次いで、コンテナに適したストレージ機能を実現するためのソフトウェアをオープンソースで公開しました。両社はそれぞれ異なるアプローチでコンテナに適したストレージを実現しようとしています。 この記事ではCoreOSが発表した「Torus」を紹介します。EMCがオープンソースで公開した「libstorage」は、1つ前の記事で紹介しています。 ノードを集めてストレージプールを作るTorus Torusは、etcdを用いてシンプルで信頼性の高い分散ストレージを実現するソフトウェアです。KubernetesのPodから、ブロックストレージとしてマウントできます。 CoreOSは、既存のストレージは小規模なクラスタや大規模なサーバのために開発されたもので、モダンなコンテナのクラスタで利用するのは困難かつコストも高くつくと指摘。 コンテナ向けのストレージは次のようでなければならな
5カ月でAngularJSとTypeScriptでSPAを開発。その技術の選択理由と開発過程は?(前編) Developers Summit 2016 シングルページアプリケーション(SPA)は、最近注目を集めているWebアプリケーションのアーキテクチャです。HTML全体の書き換えは行わず、変更が必要な部分だけをJavaScriptで動的に書き換えていくことにより、反応がよくユーザー体験にすぐれたWebアプリケーションを実現できます。 このSPAの開発を、技術の選択、仕様の策定、開発を含めて5カ月で行った経験談が、2月18日に都内で行われた「Developers Summit 2016」(通称デブサミ)のセッション「5か月でAngularJSとTypeScriptでSPAをつくった話」で紹介されました。 注目されているアーキテクチャをいまどきの技術を採用して開発した事例は、立ち見がでる人気
先週末、2016年1月16日から17日にかけて、GMOインターネットが提供するレンタルサーバやドメイン名登録などのサービスで管理画面が表示できなくなるなどの障害が約24時間にわたり発生しました。 GMOインターネットはWebサイトで影響の範囲や復旧状況などを報告、それによると障害の影響範囲は、お名前.com、レンサバ.comなどに加え、ConoHa byGMO、GMOアプリクラウドなどクラウドサービスまで広範囲に渡っています。 また、障害の原因は「データセンター内における電源設備の一部故障」とされました。 24時間という長時間かつ広範囲に発生した障害の実態はどうだったのか、また原因とされた電源設備の一部故障とはどのようなものだったのか、GMOインターネットの発表は詳細部分について触れられていなかったため、PublickeyではGMOインターネットに対して取材を申し込みました。 GMOインタ
自動改札機の運賃計算プログラムはいかにデバッグされているのか? 10の40乗という運賃パターンのテスト方法を開発者が解説(前編) ふだん何気なく使っている鉄道。改札を降りるときにICカードを自動改札にかざすと、「ピッ」という音と共に一瞬のうちに運賃を計算してくれます。けれど、複数の路線を乗り継いだり、途中で定期券区間が挟まっていたりと、想像しただけでもそこには膨大な組み合わせがあります。それでも運賃計算プログラムはわずか一瞬で正しい運賃計算が求められ、バグがあったら社会的な一大事にもつながりかねません。 爆発的な計算結果の組み合わせがあるはずの運賃計算プログラムは、どうやってデバッグされ、品質を維持しているのでしょうか? 9月12日から14日のあいだ、東洋大学 白山キャンパスで開催された日本科学技術連盟主催の「ソフトウェア品質シンポジウム 2012」。オムロンソーシアルソリューションズ 幡
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