今話題のパクリ騒動で厄介なのは、色々な争点がごっちゃになっていることだと思う。佐野氏を擁護する意見に対して、擁護の主旨から外れた批判を浴びせるという状況もしばしば目にする。祭りに乗じて誰かを叩きたいだけの人からすれば、これぐらい混乱していたほうが楽しいのだろう。 折角なので、この騒動における争点を簡単にまとめておきたい。 (1) オリンピックのエンブレムが (個人の好みとして) ダサいから嫌だ (2) オリンピックのエンブレムが、(素人目には) パクリであるように見える (3) (2) の騒動を受けて、佐野氏や大会組織委員会が行なった弁明が迷走中 (4) 何人かのデザイナーが、単なる感情論で佐野氏を擁護したり、素人を見下したような発言をする (5) 佐野氏の名義で世に出されたデザインに、他人の著作物が無断利用されている _________________ 佐野騒動は、少なくとも上記の5つが
(初出のタイトルより変更させて頂いています。デジクリ編集部および著者の意図とは大きくかけ離れたタイトルを使用して申し訳ありませんでした。誤解を招くことのないように、オリジナルのタイトルに戻しました) 事態収拾の糸口がまったく見えない、佐野研二郎氏による五輪エンブレムのパクリ疑惑問題。とくに、佐野氏と立場的に同じである“クリエイター側”の人間にとっては、いろいろと考えさせられるテーマのようで……。イラストレーター・吉井宏さんも、メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で、その偽らざる心境を激白しています。 なぜ僕がこんなにダメージ受けたのか? 佐野氏叩きを自分が叩かれてるように感じてしまった僕も極端かもしれんけどw そのへん考えてみた。 オリンピックが東京に決まったとき、まっ先に思ったのは「マスコットキャラクターを僕がやれたら最高だなあ!」ってことだった。コンペの話が舞い込む
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