2022年はどんなサイバー脅威を警戒すべきか。セキュリティー企業各社は「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)への警戒がこれまで以上に必要になる」と口をそろえる。犯罪者にとって金銭面の利得が大きく、標的を広げる動きも見られるためだ。その影響で「日本やアジア太平洋地域で被害の公表が増える」と予測するベンダーもある。備えの強化が欠かせない。 米Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス)、米Mandiant(マンディアント)、英Sophos(ソフォス)、英Darktrace Holdings(ダークトレース・ホールディングス、以下ダークトレース)の各日本法人が2021年12月3日から8日にかけて、2022年の脅威予測をそれぞれ発表した。各社とも説明に時間を多く割いた脅威はランサムウエアだった。 ランサムウエアは2021年に世界中で猛威を振るった。米パイプライン大手Colon
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